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| 山沢損(さんたくそん) |
〜 損して得取れ、下より上を益す 〜
− 損ずることによっての安泰 〜 ボランティア精神 −
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卦辞:損。有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用。二き可用亨。 (そんはまことあり。げんきち。とがなし。ていすべし。
ゆくところあるによろし。なにおかこれもちいん。にきもちいてきょうすべし。)
キーワード:労して恵み施す、世話苦労多い、始め損して後で益する、短慮慢心戒めるべき、目上に奉仕、減損 など
解説&運勢:前の卦の解は緩めるという意味でしたが、緩めすぎると損失が生じるということで、損の卦が解の次に来るのです。
また、損の卦は、もとは地天泰であったものが、安泰になると地位も向上して余裕ができ、そうなると何かと頼られ
るようになり、人の面倒を見なければならなくなります。そこで三爻の一陽(財産の三分の一ともみます)が上へ
動くのです。折角安定していた泰が一陽減って損しますが、上爻は益するという象になるのです。((財産の三分の一を
社会的に還元するので社会の安泰に繋がります)下卦は沢、上卦は山で、沢は本来地表面が減損してでき
あがったものであり、沢が深ければ深いほど山は高く立派になります。その姿は自分の力をさいて、世の為人の為
分け与えるという、誠を以ったボランティア精神を表すものなので、卦辞でも元吉で咎はないと説いているのです。
この、誠があるということは、自分を計算に入れず社会の為に奉仕できる心ということですから、たとえてみるなら
神を祀る際、そのような誠心誠意があれば二きに過ぎない簡素なお供え物でも神にはその真心が通じるというのです。
(ニきとは神前に供える器具で、八きを最大にして四きを普通に、そしてニきは簡素とします) 誠意をもって行えば、
たとえ今は損をしているようでも、後になって必ず損をした以上の素晴らしい出来事が待っているはずなのです。
また、この卦は乾をもって坤の包卦で、君子の中に家庭の妻が包まれ、実は家庭内の世話苦労、問題が隠れて
いるとも見ます。
運勢的にみますと、世話苦労も多いようですが、目先のことは損となっても将来的には素晴らしいことに繋がります
(例えば授業料を払って勉強すると、それは将来に大いにプラスになりますよね)ケチらず出すべきものは出す
ことが大切になります。また、奉仕の精神、見返りを求めないことも鍵となります。
☆初爻 − 爻辞:已事すみやか往。无咎。酌損之。(ことをやめてすみやかにゆく。とがなし。はかりてこれをそんす。)
解説&運勢:陽の上の陽で有余ある時、反して応じている六四は陰位の陰爻で、欠乏して困っていますから
自分のなすべき仕事を止めて速やかに助けに行くことで、無事を得て問題はないのです。
しかし、初九は身分が低いのに上を益するのですから、行動するに当たっては慎重に、過不及
ないよう損ずることが要なのです。 運勢的にも損をするとわかっていても。事情を見て限度を
弁えた上で行いましょう。人の為に、特に親や目上の為に惜しまず協力して吉の時です。(小吉)
☆二爻 − 爻辞:利貞。征凶。弗損益之。(ていによろし。ゆけばきょう。そんせずこれをえきす。)
解説&運勢:陰位にあって陽でいるので位は正しくないですが、中庸の徳を持っていますから、妄りに進む
ことは徳に反することです。なので進まず、動かないでいるのが利貞で、同じく不足することのない
六五へ益そうと妄りに進むと凶なのです。運勢的にも余計なことをせず、多くを望まず目標を一つに
絞りましょう。自分の利益を守る時です。(小吉)
☆三爻 − 爻辞:三人行則損一人。一人行則得其友。(さんにんゆけばすなわちいちにんをそんす。いちにんゆけば
すなわちそのともをう。)
解説&運勢:もと地天泰の三陽のひとつであった位置で、同行した三陽の一陽だけが上卦に上がって
損になったということをお話しましたが、三人というのが泰の三陽で、同行したものが一陽を
損して陰となったのがこの六三になるのです。なので三人で行けばそのうちひとりを失うと
なるのです。また、六三だけが独りで進めば、上九と陰陽和合できるとし、それが友を得る
ということになります。 よく、三人になるとどうしてもその中の二人が意気投合してしまい、
一人が仲間はずれになったり、二人が一人を取り合うというような三角関係になったりも
するものですが(ご経験がおありな方、多いのではないでしょうか)、例えば陰と陽、天と地、
男と女についても、二つによってこそ成就されるもので、三人集まればとかく疑念が生じて
惑うことになり、故に一人余ってしまうということになるのですね。 また、ひとりになれば
必ず和合する他のひとりが現れるというのが天の自然な仕組みとされます。運勢的にも
誰かと一緒にではなく単独で進んで無難です。。共同で行うことは成就しません。(小凶)
☆四爻 − 爻辞:損其疾。使すみやか有喜。尢咎。(そのやまいをそんす。すみやかならしむればよろこびあり。とがなし。)
解説&運勢:欠点(疾=病)が多く、不足し政務を全うできないのですが、初九の賢人に速やかに助けて
もらって咎なしのところです。 運勢的にも我を通さず他人の力を借り、障害を速やかに取り除き
ましょう。傷の手当ては早めにが吉。(小吉)
☆五爻 − 爻辞:或益之。十朋之龜弗克違。元吉。(あるいはこれをえきす。じっぽうのきもたがうあたわず。げんきち。)
解説&運勢:陽位の上の陰で、中を得ているのは中庸の徳を持つ天子です。謙遜で篤実で、九ニの賢人と
応じてますから、補佐を受けられ国を安泰に導き保つことができる素晴らしい天子なのです。
このような大徳を持った天子ですから、賢人たちはこぞって天子を助けようと心から益するのです。
この事は明白な事実で疑う余地などなく、たとえ疑ってどんな高価な亀の甲で占ったところで
間違いなく吉を告げるのです。なので元吉なのです。運勢的には思いもよらぬ幸運が舞い降り
ます。順調に利益を得る時です。ただ、こういう時こそ動きすぎず慎重に。(吉)
☆上爻 − 爻辞:弗損益之。。无咎。貞吉。利有攸往。得臣无家。(そんせずこれをえきす。とがなし。ていきち。
ゆくところあるによろし。しんをえていえなし。)
解説&運勢:自分の持っているものを損することなく、六五の天子を益します。 ここは、天子の師匠とも
いうべき君子のところです。 下卦の万民から益されたことに対し、良い政治を行い、万民の
生活を安泰に導くことを以って益するところなのです。なので咎があるはずがないのです。
運勢的には好調で、やっと苦労が報われ大いに信望を集める時。誠意を大切にしましょう。(吉)
誰かの為に何かをさせて頂くには、まず自分にゆとりを持つことが大切ですよね。 損の卦も、地天泰の
安泰でゆとり、余裕がある時にこそ、一陽を分け与えることができるものと表していますし、例えば自分が
溺れているのに他の人が溺れているのを助けてあげることなどできませんものね。 かえって相手に
迷惑をかけてしまうことになりますもの。 他人の心配の前に先ず、自分の心身の健康、精神衛生を良く
すること、生活環境を安泰に整え保つことが大切です。
施しといえば、私は「顔施」という施しがとても好きです。 施しとは、相手の欲することを見返りを求めず
貰って頂くことをいいますが、施しには物施もあれば心施もあって、お金や物が無くても出来る素敵な
お布施が顔施@和やかな笑顔を差し上げることなのです。
明るくニコニコした人と会うと、こちらも自然に笑顔を返していたり、その和やかなムードについ長居をして
しまったりしますものね。 笑顔は伝染する幸せのプレゼントですし、できるだけ素敵な笑顔を心がけたい
ものですが、それには感謝と喜びの気持ちを素直に表すことが大切ですよね。
大人になるにつれ、どうしても気取ったり飾ったり背伸びしたりして体裁ばかり取り繕ってしまうようになり
ますが、そんなつまらない体裁にこだわったばかりに、どれほど大切なものを失ってしまうことでしょう。
『素直さ』って、いつまでもしなやかで美しくあるためにもとっても価値ある大切なものだと思います☆
女は幾つになっても愛嬌@可愛げがなければね。^^
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| 風雷益(ふうらいえき) |
〜 増加する、上より下を益す 〜
− 疾風迅雷 チャンス到来の時 −
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卦辞:益。利有攸往。利渉大川。(えきは、いくところあるによろし。たいせんをわたるによろし)
キーワード:増益、上を損して下を益す、下に恵与、繁昌、商売熱心、風評伝わる、公益事業、豊作、盛衰のはじめ、大離の似象 ほか
解説&運勢:益は「水」と「皿」から成る字で「溢」の原字です。お皿から水が溢れることから「益す」となったのですね。漢字って
面白いですよね。 卦は下卦が震の雷で、上卦が巽の風。風が吹けば雷が鳴り、雷が激しければ風もまた強くという
ように、疾風迅雷の言葉通り、両者が助け合い益する象なのです。 震雷の若芽が風の作用で益々伸びるということで、
益すとも見えてきます。 前の卦である損の綜卦ですから損とは逆に、天地否の四爻と初爻が入れ替わってでき
あがった卦で、上の有余した一陽をを減らし下の不足しているところへ益し与えた象になります。上に立つ者が
広く人々を潤すということになるのです。また、人事では震の長男と、巽の長女が協力し合って一家を盛り立てて行く
という風にも見えますね。このように、損は損で終わることなく、必ず後に益することがあるということで、損の次が
益の卦なのです。大象伝では、この益の象に則り、君子は善い事と見ればすぐにそれに風の如く従い、過ちがあれば
震の決断を以って躊躇いなく改める、このようにして、自己の徳を益していくようにすべきであると述べています。
運勢的には盛運の時。天が味方し、利益も名誉も得られてとても忙しい時になります。但し、火難、文書、印鑑の
取り扱いには注意しましょう。
☆初爻 − 爻辞:利用為大作。元吉。无咎。(もちいてたいさくをなすによろし。げんきち。とがなし。)
解説&運勢:位が正しく陽剛で、震の主爻ですから、大いに力があり活動する勤勉さがあり、応爻の
六四から沢山の恩恵を受け、また、その恩に報いるため一生懸命農作業に励み、増益
するので元吉@咎がある筈がないのです。運勢的にも大いに吉で問題のない時です。
頑張って努力しましょう。(大吉)
☆二爻 − 爻辞:或益之。十朋之龜弗克違。永貞吉。王用享于帝。吉。(あるいはこれをえきす。じっぽうのきも
たがうあたわず。えいていにしてきち。おうもちいてていにきょうす。きち。)
解説&運勢:位が正しく中庸の徳を持っています。また、九五の天子とも陰陽相応じ、信頼が厚く、
また、天子だけではなく、六二の謙虚さは多くの人々から愛され益を受けるのです。
これは明白たる事実であって、たとえ高価な亀の甲で占っても誤りはないですが、謙虚
柔順すぎて己を失ってしまってはNG。いつまでも貞正を守り保てば吉。王がこのような
賢人を用い、天帝を祭ったなら大いに良いことに繋がります。運勢的には思いもよらぬ
益がある時。上からも下からも信頼される良い時です。(大吉)
☆三爻 − 爻辞:益之用凶事。无咎。有孚中行。告公用圭。(これをえきするにきょうじをもちう。とがなし。まこと
ありてちゅうこう。こうにつげけいをもちう。)
解説&運勢:益を求めて妄りに進んでしまう時。この六三は図々しくも、上の六四に進んで自分に益して
欲しいと乞うのです。自分から欲しい欲しいと乞うのは君子として恥ずかしいことですが、
凶事(君子の死、戦争、飢饉)の場合は上に援助を求めても咎がないのです。
自分の図々しさを改め中庸の道を行き、誠心誠意で事にあたるようになれば、君主に信任
されるのです。 運勢的には困難に直面しても努力次第でチャンスに変えられます。
人に援助を求める時は凶事に於いて(緊急時)のみです。(小吉)
☆四爻 − 爻辞:中行告公従。利用為依遷国。(ちゅうこうこうにつげてしたがう。よりてくにをうつすをなすに
もちうるによろし。)
解説&運勢:信頼の厚い大臣のところです。初爻と応じているのは身をもって下の民を益そうとする
立派な志があるのです。運勢的には損をもって出し惜しみしてはいけない時。転勤など、
移動があるかもしれません。(中吉)
☆五爻 − 爻辞:有孚惠心。勿問元吉。有孚惠我徳。(まことありけいしん。とうなかれげんきち。まことありて
わがとくをめぐむ。)
解説&運勢:陽剛にして中庸の徳のある天子のところです。恵みの心、慈愛を持って万民を益する
素晴らしい天子なのです。それは占うまでもなく大いに吉なのです。万民もまた、
天子の素晴らしい心に打たれ、従うのです。 運勢的には誠意を尽くせば希望が叶う時
です。人と和合して吉です。(大吉)
☆上爻 − 爻辞:莫益之。或撃之。立心勿恒。凶。(これをえきするなし。あるいはこれをうつ。こころをたつる
つねなし。きょう。)
解説&運勢:位が正しくなく行きすぎのところです。他を益す立場にあるのに益す気持ちがなく、
欲張りでケチで、私利私欲に動いてしまう貪欲の主なのです。なので万民から憎まれ、
誰も上爻に従わず、そればかりか撃とうとする者さえ出てくるのです。このように憎まれても
仕方がないことをやっているので凶なのです。運勢的にも私利私欲の為に迷い、失敗する時です。
行いを改める時です。(大凶)
益のカードには「宝船」の絵がありますが、宝といっても色々あって、盗人や火事、災害にも奪われ失う心配のない宝、
他人と比べて多いか少ないかなど計ることのできない宝、日々の何気ない暮らしの中で輝く有難い宝がありますね。
例えば愛する人との厚い信頼関係もそのひとつです。いくら財宝が沢山あっても、心が愛に満たされていなければ財宝は何の
価値も感じられないものです。大切な人を思う温かい心は、誰に奪われることもなく、命ある限り、また、自ら捨てない限り
いつまでも温かく存在します。 愛する人の笑顔を思い浮かべるだけで、心は溢れるほど満たされ、幸せな気持ちになれる・・・
お互いが思いやりの気持ちで温かい心を向け合える、そんな厚い信頼関係、強い絆があれば元吉で、たとえどんな高価な
亀の甲で占ったところでその関係は間違いなく吉を告げるものですよね☆
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| 沢天夬(たくてんかい) |
〜決潰する、決断する 〜
− 捨て身覚悟で悪を追放する時 −
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卦辞:夬。揚于王庭。孚号有氏B告自邑。不利即戒。利有攸往。 (かいはおうていにあげまことにしてよばうあやうきあり。
つぐるにゆうよりす。じゅうにつくによろしからず。ゆくところあるによろし。)
キーワード:消長卦、決裂、危うい、危機寸前、断行、決行、無理強行、絶体絶命、優柔不断NG、独断独決で失敗、決定打 など
解説&運勢:「夬」とは、弓を引く際、親指に嵌める「ゆかげ」を示します。弓をキリキリ、的を目掛け、パッと弦を離し狙い撃ち
することから(山本リンダの『狙い撃ち』はマリア的18番♪ ・・・と、関係ないことを失礼しました^^;)決断の意味に
なるのですよね。なので決断、決行、決去の決であり、物事の最終段階に至り、思い切ってかたをつけてしまうという
意味になりますし、また、「夬」は、「缺」という字のつくりで、缶が欠ける、くぼむという「坎」にも似た意味も持っています。
序卦伝には「益して已(や)まざれば必ず決す、故にこれを受くるに夬を以ってす」とあります。前の卦で益し際限なしに
増え続けたなら必ず裂けて破れるということを説いているのです。例えば邪悪な者がその勢いを増し止まらなければ
追放しようという事態が起きてくるものです。ということで、この卦は五陽が一陰を追放し、乾為天になろうとする勢いが
あります。この一陰こそが先に述べました邪悪な小人で、陽によって消されようとしていますが、上爻の高位に、
また五陽の剛の上に乗っているので、まだその力は侮れないのです。たったひとりの小人など消し去るのは朝飯前、
容易いこととも思ってしまいがちですが、この上六の小人は、高位卦極にいて狡賢く悪巧みをしている上、九五の
天子と言葉巧みに親比していますから、天子からの寵愛を受けているという非常に厄介な小人なのです。この高位に
居る悪を追放するには、狙い撃つその時まで、焦らず賢く根回しすることも必要です。たとえ大きな不満はあるにせよ、
感情的に力ずくで闇雲に決し去ることは良くありません。そこで、その悪人について、先ずは身近なところから
大衆に知らせ、賛同を得ることが要なのです。 力によらずとも、陽の道は長ずる勢いにありますので、やがて天子も
上六の悪を知ることになり、終には悪者を倒すことができます。 公の場で公明正大に悪人を断罪し、国を安泰に
導くことで万民は皆和して歓ぶのです。 また、君子たるものは、このような不平不満が起こらぬよう、禄を万民に
施すと共に、君子の徳を守るように努め、決潰という危機に至らぬよう、充分な配慮をしなければなりません。
運勢としては、勢いが強すぎ、極端な行動を起こしやすくて失敗する時です。退いて守って無難の時。拡張、新規の
計画は避けましょう。占う時は、決去される一陰の側としてみることが多いです。用心しましょう。また、この卦が
出た時は、放置しておけば自然に解決するですとか、好転するといったことはまずありえませんので楽観しては
いられない時、厳しい決断を迫られる時になります。
☆初爻 − 爻辞:壯于前趾。往不戦為咎。(あしをすすむるにそうなり。ゆけばかたずとがとなす。)
解説&運勢:卦の最も下に居るのでたとえて趾(あし)とします。最も下に居るのに血気盛んな若者で、
(陽の上の陽&乾の爻)勢い任せに突っ走ってしまう思慮浅いところがあるので
進んでも勝ち目はありません。結局は小人にボッコボコにやられてしまうのです。力量を弁えず
進むこと自体に咎があって、自ら災難を招いてしまうという浅はかさがある爻なのですよね。
運勢的にも何事も控えて、時を待ちましょう。まだ力不足です。勝算がありません。(中凶)
☆二爻 − 爻辞:楊号。莫夜有戎。勿恤。(おそれてさけぶ。ぼやにつわものありうれうるなかれ。)
解説&運勢:初九のように突っ走ることなく、危険を予め察知し大声で知らせる慎重さがあります。
このように前もって警戒用心するなら、たとえ夜に襲撃を受けても心配はいのです。
運勢的にも気を抜かず、警戒心を強めるように。ガードを堅くしましょう。(小吉)
☆三爻 − 爻辞:壯于つらぼね。有凶。君子夬夬。独行遇雨。若濡有慍。无咎。(つらほねにそうなり。きょうあり。
くんしかいをさだむ。ひとりゆきてあめにあう。うるうがごとくいかるるあり。とがなし。)
解説&運勢:頬骨が出るくらい血気盛んで、闘う気満々。このようにあからさまに感情を出すようでは
こちらの作戦を敵に気づかれ激しく警戒されるのでNGなのです。(頬骨が出ているアタシとしては
個人的に何だかなぁと思ってしまう爻です^^;)だからといって、皆と協力せず単独行動をすれば、
上六の悪人と陰陽通じ合っているよう(なので雨に遇う)誤解されてしまうかもしれませんが、
実は最も憎みあっている爻ですから後に潔白が明らかになり最終的には咎はないのです。運勢的にも
裏工作に徹っしましょう。何事も他に気づかれぬよう、細心の注意を要します。警戒しましょう。(中凶)
☆四爻 − 爻辞:臀无膚。其行次且。牽羊悔亡。聞言不信。(いさらいにはだえなし。そのゆくじしょたり。ひつじを
ひけばくいほろぶ。ことをききてしんぜず。)
解説&運勢:表面的には決行の意志が固いように見え、実は臆病者のへタレで悪人に怖気づいている爻。
たとえてみればお尻に肉がなく進退グズグズしているよう。しかし、覚悟を決め羊をひく
ように諸陽爻を引き連れ進めば後悔はなくなります。また、聞言不信とは、聡明さに欠け、
行動を取るべきかを冷静に判断できない優柔不断なことを表します。なので運勢的にも人の
忠告を素直に聞きましょう。忠告に従わないで我が道を行くと、失敗します。判断力、気力、
知力が衰え、不安定な立場の時にあります。(小凶)
☆五爻 − 爻辞:莫陸夬夬。中行无咎。(けんりくかいかい。ちゅうこうとがなし。)
解説&運勢:天子の位の爻ですが、上の悪人と親比し、影響を受けてしまっています。莫とはやまごぼうの
ことで、天子と悪人との関係は、そのやまごぼうが根を深く下ろして蔓延っているようとたとえて
いますが、夬の時ですから天子はそのやまごぼう(悪人)を抜き去らねばなりません。親しんでいた
上六が悪人と知り、中庸の徳を以って決去に踏み切るのですから後に咎はないのですが、
一時的でも悪人と親しんでいたという事実から決して徳が高いとは言えないのです。運勢的にも
親しむ人から災いされ苦しむこともありますが、悪い芽は小さいうちに気づき対処することが
無難です。細心の注意をすれば大事には至りませんから用心に用心を重ねましょう。(小吉)
☆上爻 − 爻辞:无号。終有凶。(よばうなし。ついにきょうあり。)
解説&運勢:五陽から追放されようとしている小人の爻です。夬の最後の時、最早手の施しようもない
ほどとり返しのつかない事態に。 危険が身に迫ったことを知って大慌てで哀れみを乞い
泣き叫ぶも容赦なく消されてしまうのです。 運勢的にも一貫の終わりな時。援助も得られず
困窮に陥る時です。(大凶)
「捨て身覚悟で」という言葉が、この卦からすぐに連想されます。 この卦からはちょっとずれてしまうかも
しれませんが、先日、このようなメールをある方から頂きました。
「恋の部屋、いつも楽しみにしています。ところで先日書かれてありましたが捨て身の恋って例えばどんな感じの
恋なのでしょう?とても激しく切ない恋というイメージがありますが・・・マリアさん、ご経験がありますか?」
(いつも読んで下さってありがとうございます)
・・・人を本気で愛する時って、ある意味どんな恋愛でも「捨て身」にならなければその愛はなかなか相手に
伝わらないものなのではと思っています。 大袈裟だといわれるかもしれませんが、恋愛って、自分のエゴとの
戦いになると思いますから。
私のようにわがままでエゴの強い傲慢な人間ほど悉く辛く苦しくなってしまうものですが、だからこそそういった
経験は必要であり、悩み苦しむことによって、結果それが人生の有難い教訓となるのではと思っています。
愛するということは、自分以上に大切な存在がこの世にあることを認めることですよね。 「思いやりが大切」
「自分より他人のことを」などと、頭ではわかっていても、自分可愛さ故なかなか行動には起こせないものではと
思います。 エゴや欲が捨てきれず、結局は傷ついたり後悔したり悩んだり苦しんだりしますが、相手を深く
愛せば愛すほどそういったエゴやプライドを潔く捨てて、相手の為なら自分はどんなに傷ついてもかまわない、
命をかけられるくらいの思いになれたなら、それは有難く素晴らしい捨て身の恋ですし、忘れられない
豊かな経験となって、たとえその結果失恋を迎えてしまったとしても、人生の素晴らしい糧となるのではと思います。
・・・例えば分別くさくなってしまっては(恋愛に夢中になるのはみっともないだとか、知的ではないだとか)
捨て身どころか無味乾燥味気ない恋愛しかできなくなってしまうようにも思うんですよね。 「分別」って勿論
大切だと思いますが、こと恋愛に関しましては分別を忘れるくらいでなければ捨て身になるのはなかなか難しい
のではと思います・・・・☆
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| 天風こう(てんぷうこう) |
〜 思いがけなく魅力的な美女と出会う時 〜
− この世は私の為にある 〜 男達を虜にする女王蜂 −
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卦辞:こうは。女壮。勿用取女。(こうは、じょそうなり。おんなをとるにもちうるなかれ。)
キーワード:女壮んな意、意外な事態発生、女は玉の輿、女性が思わぬ貴人と会う、女性の助力奏功の意、寵愛される意 など
解説&運勢:ウララウララウラウラで〜、ウララウララ占い師〜〜〜・・・と、失礼しました。^^;山本リンダの『狙い撃ち』は
マリア的18番♪なんて、夬の卦でもお話しましたが、天風こうの卦で真っ先に連想するのがこの、リンダさんの
『狙い撃ち』なんですよね。^^ 磨き上げた美貌を武器に強か且つ奔放に男達の心を狙い打つ美女・・・ そんな
美女との偶然の巡り合い、邂逅を表す卦なのです。夬において小人の勢力を追放して平和な時代が訪れた
と思っていると、思いがけないところでまた新たな出会い、ふとした予期せぬ出会いがあるということを意味します。
(男(五陽)ばかりの下に、女(一陰)がそっと伏入する象にみえますよね)ふとした出会いというのはそれだけで
ドラマチックなものですし、その相手が魅惑的な美女だったら余計、男性の心は惹き付けられあっという間に
美女の虜になってしまうことでしょう。 しかし、その思いがけなく出会う美女は、後にいつの間にか男性をお尻に
敷いてしまうような強気な女王様的な女性なのです。 男を手玉に取る強かで逞しい(羨ましい)美女。 社会に出て、
男勝りにバリバリ仕事をする現代的な女性ですが、あまり家庭的ではなさそうです。出会いがその後の運命を
変えてしまうものですから、亭主関白@古風な夫婦関係を理想としている男性にとっては用うるなかれで
女難の時とも言えるでしょう。 しかし、美しく男勝りでイキイキとした美女を尊敬し、無理に従わせようとせず、
寛容な心で愛することができる男性にとってはこの上ない幸せな関係に発展しそうですし、女性にとっても
男性に行動を五月蝿く拘束制限されることなく、才能を存分に発揮できたり自由がきいたりで嬉しい出会いに
なります。
運勢的には内部に悪い芽が生じるとか、ためにならない者が接近する時ですから、充分気をつけましょう。
恋愛、結婚には、特に男性は気をつけましょう。女性は「出会う」商売が吉。セールスなどで良いお客様と
縁がありそう☆
☆初爻 − 爻辞:繋于金じ。貞吉。有攸往。見凶。羸豕孚てき躅。(きんぢにつなぐ。ていきち。ゆくところあればきょうをみる。
るいしまことにてきしょくす。)
解説&運勢:陽の上の陰で力はまだ微弱ですが、次第に成長発展し、陽を剥いで行く勢いを秘めている
爻とします。なので今の内にしっかりと金製の杭にしっかり繋ぎとめておかなければならない
とし、このようにしておくことが貞吉なのです。初六がこのまま進んでいくと、五陽全てが
毒され凶を招くというのです。(それは五陽の度量次第だとも思うのですが・・・拘束束縛大嫌いな
私としてはう〜むと唸ってしまうところです)この、初六の動物を「痩せてひ弱な子豚」とたとえて
いるのもう〜むと考えさせられますが(折角なら元気な可愛い仔猫ちゃんが美しい豹に変わって行く
くらいがいいかな・・・)この子豚ちゃんは非常に元気でピョンピョン跳ねて飛び回り、やがて
暴れ回って男性が束になっても手を付けられなくなってしまうというのです。 運勢的には誘惑の
多い時ですが、すぐに飛びついたり手だし口出しはせず、冷静な判断を。例えば男性がリストラに
遭い、妻が外で働くようになり、そこで妻は新しい出会いがあって・・・という悲しいこともありそう・・・。
女性にとっては努力すれば認められ成功するとします。(小吉)
☆二爻 − 爻辞:包有魚。无咎。不利賓。(つつみにうおあり。とがなし。ひんによろしからず。)
解説&運勢:九ニは初六と遇います。そして初六から差し出される危険な誘惑(美味しそうだが毒を秘めた魚)を
察し、魚に触れようとせず(誘惑に落ちることなく)、また、他の陽爻たちにも振舞わないので
毒の危険は及ばなくなります。魚=陰=初六そのものとも見ます。陰の魚を陽の九ニが包み込み、
陰の前進を食い止めるともみます。 運勢的にも「包みに魚あり」でプレゼントがあったりしても、
魚心あれば・・・ということで、つけ込まれないよう用心する時。甘い誘惑には裏があるものです。
注意しましょう。(小吉)
☆三爻 − 爻辞:臀无膚。其行次且。持ル大咎。(いさらいにはだえなし。そのゆくじしょたり。あやうけれども
おおいなるとがなし。)
解説&運勢:進退に迷って不安定。それはまるでお尻に肉がなくてグズグズしているようなもの。
夬の卦の四爻にもお尻に肉がなくて・・・という同じ表現が出てきましたが、夬の卦をひっくり返す
と夬九四はこう九三に当たります。お尻に肉がないというのはお尻の皮がむけてヒリヒリしてる
とでもいいましょうか、兎に角お尻が落ち着かずソワソワウロウロといった感じなのでしょうね。
突如として表れた初六の美女に惑わされ、近づきたいが近づけず、腰が落ち着かずウロウロ。
でも、ウロウログズグズソワソワしているうちに結局遇うチャンスを失ってしまうのですが、
かえってその方が毒されず幸いなので咎がないというのです。咎はないとはいえ何とも情けない
爻ですよね。
運勢的には焦りは禁物。 浮つくと必ず失敗します。じっくり考えて行動に移しましょう。(小凶)
☆四爻 − 爻辞:包无魚。起凶。(つつみにうをなし。きょうをおこす。)
解説&運勢:実は初六の魚を包み隠すのはこの、応じている九四の役目なのですが、九ニに先を越されて
しまったので、「包みに魚なし」で、包みいれるべき魚はないのです。 結局は、大臣の位にあって
下万民のことに疎く、初六のような末恐ろしい力を持つ美女が現れたことすら知らず、九ニの賢人
によって既に毒魚を包み止められたというこは、職務怠慢を意味する恥ずべきことなのです。
運勢的にも、期待はずれが多い時。プレゼントも開けてみたら何も入っていなかったり、宝くじも
ハズレ、女房に逃げられるですとか情けない事態を招くことも。約束も守ってもらえず、目標は
達成困難です。強いて進めば凶です。気をつけましょう。(凶)
☆五爻 − 爻辞:以杞包瓜。含章。有隕自天。(きをもってうりをつつむ。しょうをふくむ。てんよりおちるあり。)
解説&運勢:初六の魅惑的美女が現れ、君子に纏いつき剥そうとするその勢いは、あたかも瓜の蔓が
大木にからみつき、高く伸びてきたようなものです。それを九五の君子はカワヤナギの大木の
柔らかい葉で、瓜を潰すことなく(瓜は甘味で潰れ易い=潰乱を起こしやすい)隠し、人目に
つかぬよう上手に隠すのです。(甘く熟れた瓜を食したい誘惑を隠す)これができるのは九五に
賢明な徳があるからです。時が経てば熟した瓜は高いところから地上に落ちるように、陰の
美女もその魅惑的勢いが衰え落ちてしまうというのです。 運勢的には計略秘密が周囲に
蔓延る時ですが、何が起きても素知らぬ振りをし隠忍して無難な時。邂逅が後にどのような変化
影響を及ぼすか(吉となるか凶となるか)はあなたの度量次第。
☆上爻 − 爻辞:こう其角。吝。无咎。(そのつのにあう。りん。とがなし。)
解説&運勢:自ら孤立している爻です。なので初六が遇おうにもあまりに遠すぎて、また、角を突き立てて
他人に対応するような頑なで偉そうで偏屈、ケチな恥ずべき人物なので、それだけに誘惑に
落ちることもなく、ドケチ故咎なく済むのです。咎がないとはいえ寂しく哀れな男ですよね。
運勢的には争いが生じやすい時。できるだけ控えめに、口出しせず無難。当たりさわりなく。(小吉)
易者には男性が多いですから、この卦はあまり良い卦とされて来ませんでしたが、女性の私はこの卦を大いに吉とします!
だって、『美しき悪女の卦』『女王様の卦』と、命名したくなるくらい、女性にとっては素晴らしく良い卦なんですから。
男の言い成りになんかならず、自由に我が道を進む強気な姿・・・いいじゃない、カッコイイじゃないねぇ!!!
実はこの卦にはとても深い思い入れがあるのです。 夫には内緒なのですが、前の夫との離婚後のゴタゴタで悩んでいた頃、
諦め混じりに、私って今後素敵な男性との出会いってもう期待できないのかしら?と不安に思いながら、何気にカードを引いて
みましたところ、この卦を得たのです。 このカードは、女性には大変良いカードですし、しかも、女にとって最高に幸せな出会いが
あるということも表していたのです。 「まさかね・・・こんな時期に。」 私は鼻で笑いながら、離婚後の法律についての情報を
得ようと、ネットサーフィンをしていました。 そんな中、偶然ある男性と思いがけず知り合うことになったのです。その時出会った
男性と、その後すぐにオフして驚くほど意気投合し、その男性に押されるままあれよあれよというまに籍を入れ、今では夫婦となって
しまったのです。 ・・・・ と、書いているうちに、ふと不安がよぎったのですが、果たして彼にとっては、私との縁って、幸せな
ものだったのだろうか・・・って。何故ならこれって男にとっては女難の卦となるはずだから・・・・。(汗)
・・・さて、↑を書きましたのは6年前のこと。今は2007年8月です。というわけで、夫と結婚して7年経ちました。(万歳!)
おかげさまで7年経っても夫婦円満、とても楽しく暮らしています。 この卦を手直しするに当たり、思い切って上記の話を夫に
打ち明けましたら、「その占い、当たりすぎ!!!」と、大爆笑@大ウケでした。(笑)
まさか私がここまで男勝りで勝気で生意気で大酒飲みで気が強い女だとは、出会った当初は全く想像もつかなかったとのこと。^^;;;
「・・・それで・・・ 結婚しなきゃ良かったって後悔してる?」と、心配して尋ねてみましたところ、「正直、結婚してみてビックリは
したけど、それもまた魅力かなと。(笑)」と、夫。 いやぁ〜〜〜ん、嬉しい〜〜〜〜♪♪♪
というわけで、ね、決して悪い卦ではないのです。 アタシ達夫婦のような、我侭で生意気で手に負えない丙午な妻の手綱を
「ドウドウドウ」と上手に包容、宥めコントロールしてくれる寛容な夫(ということは夫は立場的に九五か?!かなりウワテだわ・・・って
だから惚れたのよ。ふふふ。)という幸せな関係もあるのですよね。^^ はい、毎度惚気てスミマセン。^^;;;
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