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| 風山漸(ふうざんぜん) | 〜 序々に進む、穏やかに発展する 〜 − 一歩ずつ手順を守り着実に成長する − |
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卦辞: 漸。女帰吉。利貞。(ぜんは、じょのとつぐにきつなり。ていによろし。) |
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| 雷沢帰妹(らいたくきまい) | 〜 正当でない、順序が逆、時を間違えている、 〜 − 道ならぬ恋 − |
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卦辞:帰妹。征凶。无攸利。(きまいは、いけばきょうなり。よろしきところなし。) キーワード:自由奔放、正式ではない、邪道、三陰三陽の卦、私利私欲に走り失敗、情事、三角関係、副業、妾、副妻、幼な妻 など 解説&運勢:この卦は、若い女性が悦び(兌)、自ら大人の男性(震)を追い求め、嫁ぐ(帰)ことを表します。 帰妹の帰は 嫁ぐ、嫁入りのことです。「帰」という字には、帰依、帰属、帰順のように、頼み縋るという意味があります。 妹は、若い女性のことです。 なので、若い女性が自ら喜んで嫁ぐことを表す卦になります。 しかし、うら若き 未成熟な女性が妻という心得もなく、闇雲に大人の男性を求めてしまうのは、嫁ぐ資格に欠けていて(兌=毀折) あまり宜しくないことです。 女が積極的になってどこが悪いの?!とも思ってしまいますが、陰陽の正しい道を 考えますと、女性は男性を待つという姿勢が常道なのですよね。 こちらから「好き、愛してる」と、積極的に 迫るのではなく、男性から「愛しています」と言わせられる知恵や余裕を持ってこそ、ただ待つだけの女性では なく、賢い大人の女、巽女になるのでしょうね。 また、女性の方から積極的に求めてしまうと、どうしても欲情に 溺れてしまうことになり、心より体の結びつきが先になり、愛情、信頼関係の裏づけが乏しくなってしまうものです。 易経の中には男女関係を示す卦が四卦ありますが(沢山咸、雷風恒、風山漸、そしてこの雷沢帰妹)、この帰妹 だけが不吉な運命とされています。 また、これは易の卦の全てにいえることですが、其々の卦の物語というのは、 たとえ話のひとつであって、それらの話は全てのことに通じるものです。ですから帰妹の卦を見て「妾?道ならぬ恋? 私は真面目だし浮気なんてしてないから、この卦は全く関係のない卦だ」などと思わず、卦のイメージを転換をし、 客観的に照らし合わせてみると良いのですよね。 例えばこの卦は『私利私欲の為に動いて道を外れてしまう』 ことを戒めているのですから、恋愛に関わらず、仕事や勉強、人間関係、健康について、あらゆるシーンで 照らし合わせることが可能です。 さて、帰妹の解説に戻りますがこの卦は各爻全部が位に当っていません。 しかも、悦んで(兌)動く(震)ので必ず正を失います。加えて三爻五爻の陰は、全て陽剛の上に乗って抑えています。 男女が交わることは理の常で、自然なことですが、欲に従い、自由勝手気ままに行うようであれば凶になり、 利しきところではないというのです。 そこで君子たる者は、一時的な情欲に溺れることなく、遠く将来を見通して、 中途で破れを生じないように努めることとあるのです。 運勢的には不正な利欲に動かされる時とします。 アルバイトのように、正に対し副となるものについては良い 判断をすることがあります。色恋沙汰 色情問題に悩むことが起きますので、充分注意しましょう。欲にかられ 失敗することが多いので自重しましょう。甘い誘惑にはご用心です。 ☆初爻 − 爻辞:帰妹以てい。跛能履。征吉。(きまいていをもってす。あしなえよくふむ。ゆけばきち。) 解説&運勢:卦の一番下、そして兌の一番下にいます。また、上に正しく応じる相手がいなく、この爻は 控えめな妾、副妻、つき嫁(その昔、身分の高い男性に嫁ぐ女性は、必ず妹を従え共に 嫁ぐという風習があったそう ・・・ う〜ん・・・ 姉妹で嫁ぐってどんな感じなのか想像が つきませんが、私は娶る方も嫁ぐ方も遠慮したいな。^^; 姉妹関係って結構微妙ですし・・・ 姉妹じゃない女性を数人娶った方が気が楽なのではと思いますが。 嫁ぐ側としても 姉もしくは妹と比べられるのは厭ですし、姉妹どちらの立場も遠慮したいな。 そういえば、 イラン人の旦那様がいらっしゃるお友達曰く、一夫多妻制はかなり大変とのこと。だって、 奥さんを数人欲しいなら、それなりの甲斐性がなきゃ無理ですし(精神面でも経済面でも 皆平等に愛さなきゃ妻同士僻んで揉めたりしますものね。)、数人娶りたくても、第一婦人の サインが必要ですし。 離婚後慰謝料や養育費を出し渋る男性の多い日本人には決して 羨ましい制度ではないらしいです。 ・・・と、話が脱線しました。^^; さて、この爻は陽位に陽でいて、位が正しく(心がけが良く)控えめで立場、分を弁えています。 例えば足が悪くても何とか上の人に従いついてくる姿のように、正妻を助けながら 与えられた道を弁え控えめに後をついてくるので吉なのです。 運勢的には、たとえ実力が あっても発揮できる環境に恵まれていない時です。 縁の下の力持ちに徹しましょう。 希望は第一より第二、本業より副業が吉。(中吉) ☆二爻 − 爻辞:眇能視。利幽人之貞。(すがめよくみる。ゆうじんのていによろし。) 解説&運勢:六五と陰陽応じているので、六五の正妻のところです。 六五は位が正しくなく小人で だらしないところがありますが、正妻は中庸の徳を持った良妻賢母です。 六五の夫は妻に とっては「困ったちゃん」。 たとえば片目であるため遠くが十分見えないように、なかなか 妻としての力を発揮できないのです。 全くもう、困った人だわ・・・と溜息をつきながらも、 中庸の徳を守り、妻としての分を忘れず、貞正でいますから利ろしきを得るのです。 運勢的には不満があっても多くを望まずの精神で。何事もできるだけ控えめに。(中吉) ☆三爻 − 爻辞:帰妹以須。反帰以てい。(きまいもってまつ。きたりかえってていをもってす。) 解説&運勢:兌の主爻で、陰爻を以って陽位にいるのは、快楽に動き、自分のだらしなさを省みず、 欲すところに引かれ媚びて高望みする下品な女性です。 しかし九四はこの女性を拒むので 正妻の座は諦めるのです。 運勢的には欲に引かれて失敗する時です。邪な心を正すように しましょう。(凶) ☆四爻 − 爻辞:帰妹愆期。遅帰有時。(きまいきをあやまる。とつぐをまちてときあり。) 解説&運勢:陰位に陽でいて位は正しくないですが、上下陰陽補い合える才徳有る身分の高い女性です。 しかし、応爻である初爻は陽ですから嫁ぐに嫁げず、婚期を逃してしまっています。だからといって 焦ることなく時を待つことで、才徳有る女性に相応しいステキな男性とのご縁に恵まれ、嫁ぐ ことができるのです。 賢明にしてチャンスを待てば、才徳が有る限り必ずその時は来るという ことを説いているのです。 運勢的には後日を期して待機する時です。焦らず時を待ちましょう。(小吉) ☆五爻 − 爻辞:帝乙帰妹。其君之袂。不如其てい之袂良。月幾望。吉。(ていおつまいをとつぐ。 そのきみのべいは。そのていのべいのよきにしかず。つきぼうにちかし。きち。) 解説&運勢:中庸の徳を備えた王女です。 九二と応じているのは王女が臣下の賢人に降嫁する象です。 「帝乙帰妹。」に、あれ?同じ言葉をどこかの卦で・・・と気づかれた方はかなり易経をお勉強 されてますね。^^ そうです、地天泰の五爻にも同じ言葉が出てきます。 天子である帝乙が 妹の王女を臣下に嫁がせるに当たり、その婚礼の衣装は付き従う副妻より控えめで質素なのです。 副妻は綺麗に着飾り、王女は礼を尊び外側の飾りは尊ばないのです。 それはたとえば 月が満月に近いけど、満月になっていないような、控えめな美しさのよう。 自分の地位が夫より 高いからと身分をひけらかし、驕り高ぶることなく夫に柔順に従う、徳の深い姿です。 同じ女性として、カッコイイ!と、感心し、是非見習いたいところですが、お洒落大好きで 目立ちたがり屋@小人なアタシにはなかなか真似できないです。^^; 運勢的には全て八分で 満足しましょう。謙虚さが光り、人の心を打ちます。(大吉) ☆上爻 − 爻辞:女承筐无実。士さきて羊无血。无攸利。(ぢょきゃうをうけてじつなし。しひつじをさきてちなし。 よろしきところなし。) 解説&運勢:卦極にいて応爻の六三とは応じることができず、不中で配偶に恵まれません。 例えば女性が相手の男性から結納を受けたのに、あけてみると中は空っぽで何も入って いなく、また、男性は婚礼のしきたりとして羊をさばきますが、その羊は不吉にも既に死んでいて 血も出ないのです。 婚約しても婚礼まで至らず、そればかりか両者に全く愛情、誠意が ありませんから、利しきところがないのです。 運勢的には誠意も実力も共にない時。 形ばかりの冷えきった関係です。何の利益もない時ですから美味しい話には乗らないように。(大凶) 帰妹の卦の大象に、永終知敝 〜 終わりを永うし、敝るを知る、とあります。 これは末永く続けるということを願い、 ムシのいい一時的な亭楽を考えてはいけないということです。 結婚生活とは、夫婦が互いに理解し、認め合い、 信頼関係を深める事によって長続きし、生活も豊かになります。これが次の雷火豊となるのです。 帰妹は、結婚生活 永続の心がけと努力の大切さを教え、一時的な感情に引き摺られることを戒めているのです。 男と女はお互いに陰陽補い合うことでカップルが形成されていると思います。補い合える結びつきの深さ、信頼関係、絆が カップルとしての幸せの鍵だと思うのです。 しかし、夫婦生活は雷風恒の卦でもお話しましたように、楽しい悦びばかり ではなく、平凡な日々の積み重ねで、お互いが生活の為に協力するという、厳しい現実があります。また、何事もなく 平穏無事な日々を送れる人は稀で、辛く苦しい試練の波も、しょっちゅう押し寄せ、夫婦の絆が試される時が来るものです。 人は苦しい時、辛い時、安易な道に逃げ込もうとします。 欲に身を任せ、快楽に走る場合もあります。しかし、 快楽だけでは人生は歩む事ができません。 人生は色々な苦しみや悲しみ、そして、その苦難を乗り越えてこそ、快楽や 幸福の瞬間を得られるものです。また、押し寄せる苦しみ悲しみを夫婦二人でシェアし乗り越えてこそ、真の絆が生まれるのだと 思います。 ・・・愛は移ろいやすいからこそ、それが末永く続いた時、天から与えられる勲章はとても大きいものだと思うのです。 |
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| 雷火豊(らいかほう) | 〜豊大、豊富 〜 − 満つれば欠けるは世の常 − |
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卦辞:豊。亨。王仮之。勿憂。宜日中。(ほうは、とおる。おうこれにいたる。うれうるなかれ、にっちゅうによろし。) キーワード:大いなる、盛んなる、盛大の極、表面明るく内面暗い、盛衰、零落、消滅、人を見下す、言行厳しく極端、浪費散財 など 解説&運勢:豊はその字の如く、豊富、豊大など豊かなことを表します。内卦が離で外卦が震、離を以って太陽とし、震を以って 東とし、太陽東天に昇る時というのは説明するまでもなく盛大な姿ですよね。暗くして動けば成すところ小ですが、明らかに して動けば盛大になるものです。 離の明知、そして震の勇気を備えれば勢いが盛大になることは疑いありません。 また、雑卦伝では「故多きなり」とありますが、故とは古くからの親戚知人のことで、物事が盛大になる時は、今まで 疎遠だった人々まで自然と集まってくるものですよね。 さて、そのような盛大な楽しい時において処する道を、この卦では 説いています。 豊大を極めた時というのは、それを治めて保つことは難しいもので、永久に続くものでもありません。 例えば日が天に中すれば、次第に西へ傾きますし、月も満れば欠けます。このように天地の盛衰は、時と共に進退 するものです。ましてや、人においては尚更に当然です。しかし、豊大な繁栄を遂げた人は、衰える事を憂うることなく、 日が天に中し、天下をくまなく照らすように徳を積み、常に豊大さを保つ努力を惜しんではならないというのです。 また、君子はこの卦の離の明と、震の勇気、決断の象に則り、訴えの情実を明かにし、罪人には厳しく刑を行うようにと いうのです。 運勢的には良さそうで危険な時。人に騙され易い時です。これ以上の発展は望まず、現状を維持しましょう。それが 精一杯の筈です。盛大のように見えていても、既に内部に衰退の兆しがあります。火難のおそれがあります。 雷天大壮がこの卦に似ていますが、大壮は時の勢い、成り行き上突っ走って進みすぎてしまう場合が多いのです。 しかし、豊は内の明知を以って常に八分目に留めておけば、進みすぎ、衰退を防止できるという救いがあります。 ☆初爻 − 爻辞:遇其配主。雖旬无咎。往有尚。(そのはいしゅにあう。ひとしといえどもとがなし。ゆきてたっとばるるあり。) 解説&運勢:配とは配偶、主とは頼りになる人ということで、九四のことです。 この爻は、九四とは陽同士で 応じていないのですが、豊の卦は明でなければ物を照らすことができず、動かなければ事を行う ことができない卦です。 なのでお互いが照らし動いてはじめて暗さを脱し豊の用を成すことが できるのです。 初九は九四と、応じてはいないものの、表裏一体の関係にあり、その初九が 偶然頼りになる配偶である九四と遇ったのですから、陽同士とはいえ咎はないのです。初九が あえて積極的に九四のもとへ進んで行けば、九四から喜ばれることになるとするのです。旬とは 十日の意味で、九四と遇うことが十日に及んでも咎はないというのです。 運勢的には謙虚な 気持ちを忘れずに、目上の人や同志と積極的に協力しましょう。(中吉) ☆二爻 − 爻辞:豊其蔀。日中見斗。往得疑疾。有孚発若。吉。(そのほうをおおいにす。にっちゅうとをみる。 ゆきてぎしつをう。まことありてはつじゃくたればきち。) 解説&運勢:六五の君主とは陰同士で応じていず、中庸の徳を以って尽くそうとしても、愚かな君主は六ニを 疑い憎み、用いようとしないのです。 たとえてみれば、六五の君主は草で編んだ大きな筵の 日除けで日光を遮り、その為暗く、日中に北斗七星が見えるくらい鈍感蒙昧だというのです。このような 暗君なので、六ニの誠意はなかなか通じません。 しかし、そんな愚かな君主でも、諦めず 誠意を尽くすことで、やがて君主も誠意を理解し、吉を得ることができるのです。 運勢的には 誤解され易い時。折角の親切があだとなることも。 出すぎたことをせず、誠意を尽くしましょう。(中吉) ☆三爻 − 爻辞:豊其沛。日中見沫。折其右肱。无咎。(そのはいをおおいにす。にっちゅうまいをみる。 そのゆうこうをおる。とがなし。) 解説&運勢:陰陽応じている上六は、震の徳を失った高位にいる愚かな小人で、九三を用いることを知らず、 それ故九三は力を発揮することができないでいます。 上六の愚かさは、たとえていうなら厚い 旗や幕を張り巡らせて太陽の光を遮断し、日中でも天に小さな星が見えるような暗愚さなのです。 九三にとっては、力の出る利き腕の右ひじを折ってしまったかの如く、手腕をなかなか発揮できません。 しかし、それは九三が悪いわけではなく、愚かな上六のためなので、咎はないのです。 運勢的には 信じていた人に裏切られがっかりする時ですが、相手は小者ですので問題ありません。(小吉) ☆四爻 − 爻辞:豊其蔀。日中見斗。遇其夷主。吉。(そのほうをおおいにす。にっちゅうとをみる。そのいしゅにあう。きち。) 解説&運勢:震の主爻ですが、陽爻を以って陰の位にいますから、位が正しくなく、力を十分発揮できません。 何故なら六五の暗君に隠されているからなのです。たとえていうと、蔀におおわれていて、 日中天に北斗七星が見えるようなものなのです。 しかし、離明の徳を持った初九と遇うことが できたなら、初九の助けによって、本来の力を発揮できるようになるので吉なのです。 運勢的には 見込み違いが多く失敗し易い時。友達などの助けを謙虚に借りて問題を打開しましょう。(吉) ☆五爻 − 爻辞:来章有慶誉。吉。(しょうをきたせばけいよあり。きち。) 解説&運勢:陰爻を以って陽位にいますので、剛正の才徳に欠ける君主です。浮かれて盛大に甘んじて いた為、一時暗い時代を作ってしまいましたが、本来六五は中庸の徳を持っていますから、 下にいる六ニの賢人たちを招いて、謙虚にその才知、離明に従うので、世の中は再び明るくなり、 震の活動が行われ、活気ある天下が蘇るので、慶びと誉を得ることができて吉なのです。 運勢的には目下の援助で喜びがあります。文化面で名誉を得られる盛運の時です。(大吉) ☆上爻 − 爻辞:豊其屋。蔀其家。うかがえば其戸。闃其无人。三歳不覿。凶。(そのおくをおおいにす。そのいえをおおう。 そのこをうかがえばげきとしてそれひとなし。さんさいみず。きょう。) 解説&運勢:豊の卦極。この爻は己の地位を誇り、震の勢い任せに贅沢三昧尽くしてしまったところです。 このような才徳乏しい愚かな人間の豊かさは長く続くことはありません。次第に落魄れ、屋根には 汚い雑草が生えはじめ、とうとう家を覆い隠してしまいました。 外から家の中ををうかがっても、 物音ひとつせずひっそりとしていて、嘗ては賑やかに人の出入りがあったその家には、今は 人影ひとつ見えません。三年経っても人の姿は現れないのです。家が空き家になってしまったばかりか、 その家の住人も、逃げたか捕まったか亡くなったのか、いずれにせよ凶という外はなく、哀れで 恥ずべき末路なのです。 運勢的には全てやり過ぎで失敗し易い時。このままですと、バブル崩壊の 時のような転落が待っています。(大凶) 満ち溢れ、最高点に達した状態を表す卦です。しかし、こういう良い時ほど慢心せず慎重にしなければ なりませんよね。 前の卦にありました夫婦のあり方の続きとして例にあげますと、夫婦生活が豊かになり、 関係が最高のものとなった時、それが安定したものだと勘違いをしてしまいますと、二人がその場に 停滞し、「馴れ合い」が始まってしまいます。 汚れた下着もヨレヨレの服も家の中なら平気で着られるように なったり、寝起きの醜い姿で家の中を歩き回ったり、ノーメイクで平気になったり、寝転んでテレビを見たり・・・ 馴れ合いとは緊張感が消えてしまう状態で、同時にロマンティックな気持ちも消滅するということです。 行く所まで行った馴れ合いのカップルは、もう愛情を表現することもなくなるのかもしれません。 しかし、そこまで行きつく以前にできる事があります。愛されることが当然のように胡坐をかくことなく、感謝し、 その感謝の気持ちを素直に表現するのです。 愛は表現しなくては何にもなりません。怠れば色褪せ、 格下げされます。はじめて出会った頃の緊張感を忘れず、お互いが関り合えることへ感謝し、 特に女性は恥じらいを忘れずに、女性であるという自覚を持ちつつ、豊かな幸せを維持する為の努力を 常に惜しんではいけないなと、自戒を込めて思います。 |
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| 火山旅(かざんりょ) | 〜 孤独、旅愁 〜 − 流離う旅人 − |
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卦辞:旅。小亭。旅貞吉。(りょは、すこしくとおる。りょはていにしてきつなり。) キーワード:旅行、親しき人と別れる、心寂しい、行き先迷う、芸術学問吉、文学美術、散財、居所失う、流浪 など 解説&運勢:序卦伝では「豊は大なるなり。大を窮むる者は必ずその居を失う。故に之を受くるに離を以ってす」と述べています。 盛大も極まると必ず衰微に至り、そうすればその場に居られなくなるので、豊の卦の次にこの旅の卦が来るのです。 この卦はその名の如く旅の卦になります。艮の家から出て、離の火が次々燃え移るように移動していく象から旅と されます。旅といっても現代のような楽しく便利な旅ではなく、昔は孤独で難儀なものであったのです。 孤独で困難な寂しさがあり、危険が伴う厳しいものですが(山賊に遭ったりなど)、これに対処する意義は大きいものです。 旅は人が家を後にし、他の場所へ旅するについての道を説いた卦ですが、安全な旅を遂げる為には用心し、 自分の道を慎み守ってこそ吉ということが旅の条件だといっています。 旅は山の高い所に火がある象で、 「明かに照らす」ことを表します。止まって(艮)明(離)につくというのは、慎むこと。そこで君子は明かに、また慎んで 刑罰を行い、火が転々と燃え移っていくように、訴えを渋滞させぬよう淡々と処理しなければならないと説いています。 運勢的には人と馴染めず孤独の寂しさを感じる時です。旅行に関することに多く出ます。宗教、学問、技芸を志すのは吉。 日が西山に傾く象で、衰運の時です。安定性がなく苦労の多い時ですから、大事を行ったり、積極的な行動をすることは 慎みましょう。文書、印鑑による火災に注意。 ☆初爻 − 爻辞:旅瑣瑣。斯其所取災。(りょささたり。これそのわざわいをとるところ。) 解説&運勢:旅の始まりの爻です。陽の位に陰でいますので位は正しくなく、陰柔不才で馴れない旅に 出て舞い上がり、損得勘定ばかりが働き、旅本来の目的をすっかり忘れてしまっています。 このような態度で行けばあえて災いを招くことになるのです。 瑣瑣とは些細なこと、艮で 小石とします。 運勢的には小事にかかわって大事を失う時です。視野を広く持ちましょう。(小凶) ☆二爻 − 爻辞:旅即次。懐其資。得童僕貞。(りょじにつく。そのしをいだく。どうぼくのていをう。) 解説&運勢:中庸の徳を持った賢人の爻です。旅をしていてやっと旅館(次)に無事到着したところ。旅費は十分 ありますし、つき従ってくるしもべ達も信頼関係があり、賢人に誠心誠意を以って仕えてくれているのです。 運勢的には分限を守って努めれば吉です。欲張らずに。(中吉) ☆三爻 − 爻辞:旅焚其次。喪其童僕貞。氏B(りょそのじをやく。そのどうぼくのていをうしなう。あやうし。) 解説&運勢:下卦の卦極に居て行き過ぎるところがあり、上卦、離の火に接しているので危ういところです。 危険な旅に用心せず、謙遜の徳を持たず、ついてきてくれるしもべたちを省みない高圧的傲慢さが あります。 そんな中、宿が火事になって居られなくなり、頼りにしていたしもべにも逃げられ、 途方に暮れます。旅の最中にこのような災難を受けることはとても危険なことですよね。運勢的には 不徳から資産と人材に難みがあります。進み方に問題のある時。(中凶) ☆四爻 − 爻辞:旅于処。得其資斧。我心不快。(りょところにおいてす。そのしふをう。わがこころこころよからず。) 解説&運勢:聡明な君子が旅の途中、処を得てホッと一息休んで居るところです。 そうしているうちにその聡明さ、 才徳を買われ、旅中に必要なお金や物品等十分与えられるのですが、分不相応な品々に、かえって 困惑し、落ち着かず不快不安にあぐねるのです。 いくら才徳を買われたからといって、旅の途中でお金や 物品等山ほど与えられても、かえって山賊に狙われてしまいますよね。 そういえばブラジルに住んで いました頃、外出の際はできるだけ軽装で、華美にならないよう、そして日本人と悟られないよう(外人は お金を持ってると思われて狙われやすいので)現地の女性に溶けこめるよう気を使いました。 ブラジルの女性はノーブラが多く、最初はビックリしましたが、今では当時のノーブラの心地良さが やめられず、すっかり習慣づき(巨乳でもないのに肩凝りなので)、周囲からビックリされることが。^^;;; 貧乳ですからあえてブラなんかしなくても、ニップレスだけでいいんですが・・・って、何のこっちゃ。(笑) え〜と、運勢的には、地位や財産があっても何かと気苦労の多い時です。守りを固くしましょう。(小吉) ☆五爻 − 爻辞:射雉一矢亡。終以譽命。(きじをいていちしうしなう。ついによめいをもってす。) 解説&運勢:聡明で中庸の徳を持つ賢人です。 この爻は天子の位で、天子とそれに仕える賢人の二人を 示します。六五の賢人は離明の才徳を持った六五の天子に仕えるべく、雉(離の象)をただ一本の 矢で見事得たのです。 一羽の雉を得る為一本の矢を失いましたが、そのために文明の知と武の力、 文武両道を認められ、天子の信頼を受け、名誉を得て、天子の命を受けることになったのです。 運勢的には代償以上の収穫がある時です。(大吉) ☆上爻 − 爻辞:鳥焚其巣。旅人先笑後号とう。喪牛于易。凶。(とりそのすをやく。りょじんさきにわらいのちにはごうとうす。 うしをやすきにうしなう。きょう。) 解説&運勢:旅の卦極で謙遜の徳がなく、陽剛で行き過ぎなところがあります。そのため、旅先で助けを得られない ばかりか、その傲慢横柄な態度に憎まれ災害を受けます。それはあたかも高い木の上の鳥がその 巣を山火事で焼け失ったかの如く、最初は嬉しくて調子に乗り喜び笑っていた筈が、傲慢不徳の為後で 泣き叫ぶことになるのです。その上、国境で財産も名誉もしもべも(牛=離の象で財産、名誉、童僕) 全て失ってしまうのです。 運勢的には拠るべき処を失うおそれがあります。原因は己の驕り高ぶりから。 旅の目的を思い出しましょう。旅人の分限を忘れずに。(大凶) 「火山旅」は孤独で難儀な旅の卦です。今でこそ楽しみのひとつであります旅行ですが、昔は旅は大変危険なものでした。 見知らぬ土地へ行き、見知らぬ人と顔を合わせることは、非常に危険が伴いました。そこでその出発には水杯(再び会えるか どうかわからない別れに際して、酒の代わりに互いに杯に水をついで飲むこと)までしたのです。 しかし、旅には見聞を広め、 知識を吸収することができる大きな楽しみもあります。そこで旅行中は軽はずみを戒め、慎重かつ真撃な態度で終始しなければ なりませんと、旅の卦は教えているのです。 ・・・この卦を見てすぐイメージするのは、心の拠所を失い流離うセンチメンタルジャーニー@傷心旅行です。 どんな形であれ、愛する人を失い、行き場を失った心の痛み、不安は計り知れない苦しみです。 永住する筈だったブラジルで愛する人を失い、居場所を失い途方に暮れた私は、ブラジルを離れる為飛行機に乗りました。 しかし、思い出の場から離れたところで、心は納得する筈もなく、ただ「何故」という言葉だけが、堂々巡りでした。 気づけばマイアミに数日、そしてハワイに数日とどまり、海ばかりを見つめる日々でした。 海が涙で滲み、どうしようもない 不安に狂いそうになり、死にたくなっていました。 海水浴を楽しんでいる人々が羨ましく、憎らしくも思えていました。 そんなある日、 「・・・毎日、海を見に来てるのね?」 不意にある美しい年配の女性に声をかけられました。 返事もせず黙って海を見つめる私に 「ねえ、ひとりなら今夜一緒に食事しない? あ、私は怪しい者ではないわよ。 この顔、見覚えてない?あなたが今泊まっているペンションのオーナーなの。^^ あなたが今にも消えてしまいそうな顔で毎日海を眺めているので心配になったのよ。」 彼女はサングラスを外し、そう明るく話し掛けてきたのです。 何てお節介焼きな人なのだろう・・・と、最初はそんな彼女を五月蝿く思っていた私も、何度か食事をご一緒し、ハワイを 案内してもらうにつれ、私の中で止まっていた筈の時間がゆっくり動き始めたように感じました。 ・・・そうよね・・・ハワイに留まってばかりもいられない・・・ 兎に角、次の居場所を見つけなきゃ。 とりあえず帰国して考えよう・・・ そんな風に、一歩踏み出すきっかけを与えてくださったその女性とは、未だに連絡を取り合っている大切な大切なお友達です☆ |
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