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天火同人
(てんかどうじん) |
〜 人と同じくする時、協力し、一致団結して進む時 〜
− 縁故に頼らず同志を求む。初志貫徹し喜びを得る。−
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卦辞: 同人。于野。亨。利渉大川。君子貞。(どうじん、やにおいてす。たいせんをわたるによろし。くんしのていによろし。)
キーワード:一陰五陽の卦、ライバル多し、協力一致、才知力量備わる、慕われる、嫉妬妨害に遭い易い、私利私欲は凶 など
解説&運勢: 「同人」は、志を同じくすることです。六十四卦の中で、一陰と五陽の爻で成る卦は六卦ありますが、その一陰が
柔順中正をしているのはこの卦だけです。全てにおいて、応じ、接しようとする陰陽の情ともとれる象が、同人を
表します。上卦の乾は剛健不息の活動力、下卦の離は輝く知性。豊かな知性と実行力があり、広く柔軟な心を
持っていることを表しています。そのような公明正大な心で広く信頼できる同志と手を結び、私利私欲を捨て
偏ることなく親和していくことによって、目的が達成できるのだと、この卦は語っているのです。運勢的には
一人で行うよりも共同で行う事が良い時で、偏愛することなく、公平な態度を守る時です。
☆初爻 − 爻辞:同人于門。无咎。(どうじんもんにおいてす。とがなし。)
キーワード:偏った考えや独り善がりNG,閉塞的にならず広く交際求めること、身近な人に頼り失望あり など
解説&運勢:「門を開けて世間の人と広く関わりを持ちましょう。問題はありません」。交際範囲を広げる
ことが吉です。独り善がりはNG。協調性が大切な時。(小吉)
☆二爻 − 爻辞:同人于宗。吝。(どうじんそうにおいてす。りん。)
キーワード:仲間意識強過ぎ広く交際できず成果得られず、抜け駆けして失敗、利己に走り恨まれる など
解説&運勢:「宗」は、身内や家族のこと。「身内や家族ばかりと付き合っていては良くありません」。
殻に閉じこもるのは視野を狭くし独り善がりの人生になります。偏屈な態度を改め
フレキシブルに対応しましょう。私情に負け公平を欠かぬよう注意。(小凶)
☆三爻 − 爻辞:伏戎于莽。升其高陵。三歳不興。(じゅうをもうにふくす。そのこうりょうにのぼる。さんさいおこらず。)
キーワード:才能に溺れ空費、気負いすぎNG,無理は通らない、争いは不利、和合せよ など
解説&運勢:「兵士を草むらにに伏せ、高い丘に昇り偵察します。兵士を挙げるのは3年は無理です」。
見込み違いが多い時。身のほどを弁え、現状維持に努めましょう。今は動く時ではありません。
狡いことや我欲を満たすことを考えるのはNG。(中凶)
☆四爻 − 爻辞:乘其垣。弗克攻。吉。(そのかきにのる。せむるあたわず。きち。)
キーワード:かけ声だけで中身が伴わない、敵から狙われる、背伸びし苦しくなる、腹が立ってもスルーして無難 など
解説&運勢:「九三の城壁に上がって九五を責め滅ぼそうとするが、己の非を悟って手を引けば
身の安全が保たれて吉です」。今貴方が考えている事は、あなたの力量をはるかに
超えています。高望みなのです。深追いせず諦めるのが賢い時です。(中吉)
☆五爻 − 爻辞:同人先号眺而後笑。大師克相遇。(どうじんさきにはごうとうしてのちにわらう。だいしかちてあいあう。)
キーワード:同業者ライバルからの妨害あるが誠意を以って努力し無事を得る、憂いは後に解消 など
解説&運勢:「最初は泣いたり叫んだりするが、後には笑う事ができます。戦いに勝って仲間と遇う事が
出来ます」。六二の賢人と協力して親しもうとするも、九三や九四が六ニを奪い取ろうと
試み、悲しく泣き叫ぶこともあるが、最後には六ニの賢人に会うことができ、嬉しさのあまり
笑うことができるのです。滞っていた難問がやっと解決できる時。積極的に動く時です。
困難があっても最後に笑うのは貴方です。(大吉)
☆上爻 − 爻辞:同人于郊。无悔。(どうじんこうにおいてす。くいなし。)
キーワード:独善や自尊心を捨て柔軟な姿勢で交際を、大きな過失失敗はないが発展性乏しい など
解説&運勢:「同士が郊外に集まりました。もう悔いはありません」。九三や九四のような野心もなく、
人と争うこともなく、同人の極にいて応も比もないですから、拒んでいるわけではないですが、
遠い郊外にいて親しむ相手が少ないことを意味しています。 運勢的には、今はこれ以上
積極的に行動範囲を広げようとせず、出世等も考えず、退き、後輩に道を譲り無難な時です。
現状に満足しましょう。(小吉)
人は皆、色々な意味で似た者が集まります。例えば同じ学校出身者、同じ職業に従事している、趣味が同じ、考え方
感じ方が似ている、志を同じくするなどによって自然に集まります。これがまさに同人の卦です。互いに手を携えていくと、
運が拓けて行くという意であります。 私はこの天火同人を「友情の卦」と表現します。 友情については中国の
「史記」に「管鮑の交わり」という美しい物語があります。斎の桓公の仕えた名宰相管仲が、貧乏だった若い頃、旧友の
鮑叔にとてもお世話になった恩を忘れずに感謝して、対等な付き合いを続けたエピソードからこの言葉が生まれました。
また、これと並んで「刎頸の交わり」というものもあります。刎頸とは首をはねることです。その人の為ならたとえ首を
はねられても後悔はしないという、強い信頼の絆で結ばれた友情関係を示した物語から来ています。大変素晴らしい
友情ですね。
・・・・・あなたの親友は誰ですか? そして、親友の為に何ができますか?
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| 火天大有(かてんたいう) |
〜 燦々と天に輝く太陽、成功の時 〜
− 天の恩恵と明知を以って大いに有する −
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卦辞:大有。元亨。(たいゆうは、おおいにとおる。)
キーワード:盛大、盛運、豊年、富豪、明知実力併せ有する、世話苦労多し、女主人公、女社長、親睦、経営者 など
解説&運勢:この卦は、保つ事大なり、または大いなるものを保有するという盛大な卦です。 五爻の一陰は尊位にあって、
中を得ており他の五陽爻(大いなるもの)は、皆これに応じています。五爻の陰は、すなわち外卦離明の主で、
大中の徳があります。本来陰は柔弱と見ますが、この五爻は最高の明知明徳があり、五陽を保つことが
できるのです。なので大有となるのです。人間関係にたとえますと、明知なる君主の下に豪傑の士が集まって
いる姿です。 また、内外卦を見ましても、天の上に明るい太陽が光り輝き、乾の天を離の知恵が支配して
いる姿になるのです。 運勢的には盛運で、全てのものが明らかになる時です。 明知&天の助けあっての
盛運ですから調子に乗ると反感を買ってしまう恐れもあります。成功したからといって思い上がらず身を慎み
ながら本来の行に精進し、現在の幸せを安定させましょう。「おかげさまで」という気持ちを常に忘れないことが
大切です。火難に注意を要します。
☆初爻 − 爻辞:无交害。匪咎。艱則无咎。(がいにまじわるなし。とがにあらず。なやめばすなわちとがなし。)
キーワード:小者の妨害あって孤立、目上賢者の指導を仰ぐ、独善NG,素質あっても力不十分、努力が大事 など
解説&運勢:「有害なものに交わらないので災いはありません。君子危うきに近寄らずで問題なし
の時です」。大いに所有する時のスタートを切った所です。欲張ったり分不相応なものを
望み易い時ですが、本分を守り、ベースを固め、謙虚な気持ちを忘れずに臨みましょう。(小吉)
☆二爻 − 爻辞:大車以載。有攸往。 无咎。 (たいしゃもってのす。ゆくところありとがなし。)
キーワード:運気盛大、私利私欲NG,好調に驕り失敗、名声あげられるがその分の苦労多い、 など
解説&運勢:「大きな車に荷物を沢山載せて進んでも問題はありません」。自分自身が大きな車の
ようにどっしりとした安定した力を持っていることを表しています。なので進んでも全く
問題はないですから、大いに実力発揮の時なのです。良い成績があげられます。(大吉)
☆三爻 − 爻辞:公用亨于天子。小人弗克。(こうもっててんしにきょうす。しょうじんあたわず。)
キーワード:出費多い、周囲の嫉妬批判受けやすい、目上有力者の引き立てを受ける、 など
解説&運勢:「諸公が天子に富をささげるが、小人は捧げず奉公の道を尽くさない」。気前の良い
貴方なら上の引き立てを得られる時です。欲張って出し惜しみはこの時良くありません。
金銭トラブルに要注意。(小吉)
☆四爻 − 爻辞:匪其彭。无咎。(そのほうたるにあらず。とがなし。)
キーワード:公私を弁え力過信せず冷静に、目上から反感買う、盛運の時の行き過ぎに注意、謙遜が吉 など
解説&運勢:「勇み足、驕り高ぶることさえしなければ問題はありません」。今や上をしのぐ勢いです。
謙虚に従い吉です。ただし、やりすぎはNG。自信過剰になって人の言葉に耳を傾け
なくなると失敗します。(小吉)
☆五爻 − 爻辞:厥孚交如威如。吉。(そのまことこうじょいじょたり。きち。)
キーワード:運気盛大、好調に驕らず誠意を以って、温情に過ぎると部下に舐められる、書類印鑑に注意 など
解説&運勢:「誠があって、堂々と威厳があるので吉です」。親しみやすさと威厳が調和している人は
誰からも信頼と尊敬の念を得ます。(大吉)
☆上爻 − 爻辞:自天祐之。吉无不利。(てんよりこれをたすく。きちにしてよろしからざるなし。)
キーワード:天恵の幸運を味わう時、利己に走ると大怪我、万事順調盛運、新規に事を起こしたり欲を出すと失敗 など
解説&運勢:「天の助けがある時です。吉で良い時です」。誠意が神に通じ、大いに所有し順調です。
天の助けに感謝の気持ちを忘れず努力を怠ることのないように。(大吉)
カードの絵を見てもお分かりのように、この卦は大吉の卦です。全てが祝福され、盛大な卦。特に女性には強い卦とも
いわれますが、現代の女性はエネルギッシュで強すぎるくらいが、社会に出て活躍するには丁度良いのではとも思います。
仕事も母親業も主婦業@家事もタフにこなして行くには知恵(離)とパワー(乾)が必要ですものね。^^
卦の順番は考えて作られてあるのだなと、あらためて感心してしまうのは、前の同人卦で人々が共同し、そこに個人の
持たないエネルギー、力と内容を持つようになり、そこで大有が生まれるのですよね。しかし、多くの人が集まり恩恵を受け
実力以上の力ができてしまうと、とかく人間は、私自身も含め、いい気になり、偉そうに振舞うようになってしまうものです。
そこで次に謙譲を表す謙の卦を置いて戒めているのですね。すなわち盛運を抑制し、永続する努力をしなさいと、易は教えて
くださっているのです。 満つれば欠けるのが世の常・・・・・う〜ん、矢張り易は奥が深いです。
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| 地山謙(ちざんけん) |
〜 謙遜し、謙虚に進む時 〜
− 実るほど頭を垂るる稲穂かな −
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卦辞:謙。亨。君子有終吉。(けんはとおる。くんしおわりありきつ。)
キーワード:一陰五陽の卦、男子裸身の象、色難、大坎の似象、世話苦労多し、控え目、軽率、
柔順篤実、隠忍自重 など
解説&運勢:「謙」は謙遜、謙虚な事です。山が地の下にある象です。 本来、山は地の上にあるべきものなのに、下について
いるのです。 ですから、謙の象となるのです。 この時は、才能を隠し、謙譲を旨とし、進出の機を待つ時です。
雑卦伝では「軽くして」と述べていますが、山のどっしりした重みとは反対に気軽な姿勢を持ち謙遜する姿を
意味するのです。 偉そうに振舞わず気さくな態度がポイントですね。 優れた才能や美しい容貌はひけらかさず
謙虚であることでより一層輝きを増すものです。 運勢的には次第に良くなるといえますので、暫らくチャンスを
待ちましょう。 自分より能力のある人に使われても今は我慢です。 また、この卦は男子裸身の象で、一陽の
股の部分に五陰の女性が取り巻いていますから、色情問題に注意を要します。
☆初爻 − 爻辞:謙謙。君子用渉大川吉。(けんけん。くんしもってたいせんをわたるにきち。)
キーワード:力を示したり先立つ事は反感買いNG,チャンスはあっても機運熟さず、下積み時代、謙遜の姿勢で
好機を得る など
解説&運勢:「謙虚に謙虚に努めるのならば、大川を渡っても大丈夫。吉です」。縁の下の力持ち
に徹しましょう。原動力となるのです。真面目にコツコツ努力することで吉を得ます。(大吉)
☆二爻 − 爻辞:鳴謙。貞吉。(めいけんていきち。)
キーワード:敢て先だ立つあくまでも謙虚に、利や野望に走り挫折、内部を整え将来に備える時 など
解説&運勢:「謙虚さが鳴り響いています。貞正にして吉です」。控えめな謙虚さが自然と態度に表れて
います。上の方が目をかけてくださり、引き立ててくださることでしょう。(大吉)
☆三爻 − 爻辞:労謙。君子有終吉。(ろうけん。くんしおわりありきち。)
キーワード:苦労から逃げず向き合い努力の時、前進より現状維持に専念、現在の苦労が後に開花 など
解説&運勢:「功労があり、そして謙虚であれば終わりを全うすることができます。吉」。苦労はあっても
必ず報われる時が来ますから、苦労を誇らず謙虚にやり通しましょう。色情問題に
要注意の時でもあります。(大吉)
☆四爻 − 爻辞:无不利。撰謙。(よろしからざるなし。けんをふるえ。)
キーワード:己を過信し恥をかく、独善的行為NG,地位はあっても力不足、苦労程の成果あがらず など
解説&運勢:「謙虚さを表面に出しましょう」。己を誇らず、目下にいる九三の賢人をさし招き、天子に推薦
する謙虚さ、美徳を持っています。謙虚さを大いに発揮する時です。(小吉)
☆五爻 − 爻辞:不富。利用侵伐。无不利。(とまず。そのとなりをもちう。もってしんばつするによろし。
よろしからざるなし。)
キーワード:寛大さと厳格さの両面を使い分ける時、謙遜が災いし人間関係の乱れが生じる、剛健さも必要 など
解説&運勢:「富を一人占めせず、分かち合いましょう。」。謙虚で立派な立場にある時です。しかし、
地位を守る為には時には断固とした処置も必要です。気を緩めず引き締めましょう。
謙譲の徳を持ち奢る事なく気さくに周囲に接することで、信頼が得られるものだが、中には
無知にしてなめてかかってくる愚者もいます。そういう者達へは毅然とした対応が要。(中吉)
☆上爻 − 爻辞:鳴謙。利用行師征邑国。(めいけん。もってしをやりゆうこくをせいするによろし。)
キーワード:自信過剰NG、対立して相互譲らぬ意、不和論争に注意、物事渋滞して進まない など
解説&運勢:「師」は戦争です。「謙虚さが鳴り響いています。自分の領域の戦いはしても良い」。
内部に対立や妨害があり、強攻策をとらざるをえない時です。我慢は程ほどに、自分が
征するべき内部をしっかり整えましょう。(小吉)
大有の卦でも触れましたが、一貫した勢力が行われ発展隆盛しますと、私も含めとかく人はいい気になってしまうものです。
その時によく反省をし、謙遜でなければならないと教えているのがこの地山謙の卦なのです。易の六十四卦はそれぞれ
私達に戒めの言葉を与えてくださいますが、中でも内外六爻を通じて、全て良い言葉を連ねているのは地山謙の卦だけです。
そういう意味で、この卦はとても美しい、円満な卦だと思います。謙遜な人はゆかしいものです。こと知能、才能、徳義の
優れた立派な方程、謙遜であるとゆかしいのですね。ちょっとの才能や能力、または財力があるとそれをひけらかす人が
いますが、これほど浅ましいことはありません。 しかし、人間とは情けないもので、ちょっとでも成功しますと、すぐ偉そうになり、
威張ります。そういうことが一番良くないことなのだといたいほどの教えがこの卦なのです。
マーフィー博士は「謙遜は栄光に先立つ」という聖書の言葉から、「本当の謙遜は、まず何よりも真理を尊重する。常にそれを
受け入れるのに吝かではない。その謙遜の報いは富であり、栄誉であり、より豊かな生活である」といっています。
真の謙遜とはどんな立場であっても相手を認め、そして自分も認めてもらおうという円滑な人間関係のための基本的な態度です。
謙虚さは人の心を動かし、と同時に自身にとってもプラスになるものなのですから。
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| 雷地予(らいちよ) |
〜 困難の後悦び楽しむ、ホッと一息、怠けず準備をする時 〜
− 悦楽に溺れず、心を引き締める時。 −
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卦辞:予。利建侯行師。(よは、こうをたてしをやるによろし。)
キーワード:喜び、楽しみ、ゆったり、余裕、怠る、予め、準備万全ならすすんでOK,ライバル多し、一陽五陰の卦、備える など
解説&運勢:「予」は予め備える、喜び楽しむ、怠るという意味があります。下卦が坤地で、上卦が震の若芽で、春の訪れを
表す卦ですから、地中にあった芽が秋から冬の間、予め備えるところあって無事春を迎え、地上に躍り出てた
ことの喜び、楽しみを表すとともに、その安堵から気が緩み、怠りの心も生じてしまうものだということを、
予の卦は物語っています。雷地予の時は、このように、春が訪れた時のような喜び溢れる時なのです。喜びという
ものは、未来を予測し備えることによってやってくるもので、順を経て動くものですが、遂に喜びを得る時というのは
楽しみのあまり気が緩み、つい慢心になり脱線しがちになってしまうものです。 楽しみに溺れやすい時、
油断は禁物ですね。
☆初爻 − 爻辞:鳴予。凶。(めいよ。きょう。)
キーワード:他人のペースに乗り失敗@恥をかく、人真似して凶、人をあてにして失敗、独りよがりNG など
解説&運勢:「喜びを外に鳴り響かせてはいけません。凶です」。実力がないのに慢心したり、
楽しみをひけらかし遊びほうけてしまうのはよくありません。」己の不才をかえりみず、
奢り高ぶり実力があるが如く錯覚し、努力を怠り楽しみに耽るでは、凶を免れる筈が
ありません。考え方を改め、反省する時。当て外れが多い時です。(大凶)
☆二爻 − 爻辞:介于石。不終日。貞吉。( いしにかいす。ひをおえずていきち。)
キーワード:背伸び自己過信NG,優柔不断NG,私利私欲は通らぬが精神的なことは通る、
分を弁える など
解説&運勢:「石にかじりついてでも一日中頑張りましょう。貞正にして吉です」。悪い誘惑に負けず
正しい道を行き、努力する時です。応も比もなく中庸の徳を持っていますから、喜びの時に
周囲に流されることなく節操ある君子であることを表しています。(中吉)
☆三爻 − 爻辞:悔遅有悔。(のぞみをよす。くいることおそければくいあり。)
キーワード:実現ばかり夢見て努力を忘れ失敗、僥倖望み努力を嫌うでは発展なし、無理し借金に苦しむ など
解説&運勢:「高望みばかりしている事に、早く気づかなければ後悔します」。身の程を知り、
分相応を心がける時。努力なしに他人を羨まず実力以上高望みせず、また、自分を
高く見せようとしたり権力者に媚び諂うことせず、態度を改める時。(小凶)
☆四爻 − 爻辞:由予。大有得。勿疑。(よりてよす。おおいにうるあり。うたがうなかれともあいあつまる。)
キーワード:不運抜け出し望み達成、独断NG、力を認められ衆望集め功績立てる など
解説&運勢:「寄り集まり喜ぶ時です。大いに得るので疑う事はありません」。貴方を中心に和気藹々
と喜び集まる時です。信頼が厚く良い協力者を得られる時です。自信過剰にならないよう
注意の時。世話苦労の多い時とします。(大吉)
☆五爻 − 爻辞:貞疾恒不死。(ていしつつねにしせず。)
キーワード:焦ってばかりで成果なし、悦びに溺れ体調崩す、思い通りにいかない、力あっても部下に
深いな思いをする など
解説&運勢:「持病のある人は、それだけ体を労わるのでかえって長生きします」。一病息災、
上手く行かないことがかえってプラスに働く時です。用心しながら進みましょう。(小吉)
☆上爻 − 爻辞:冥予。无咎。(めいよなれどもかわりありとがなし。)
キーワード:奢りから周囲の信用失う、趣味嗜好に溺れ後悔、時勢時流知らず過信し失敗 など
解説&運勢:「快楽に溺れ冥土行きになりそうです。心を入れ替えれば問題はありません」。
理性を失い自分の好むものに溺れ破滅を招く時。手遅れにならぬうちに早く目を覚まし
ましょう。悔い改めて難を逃れる時です。(小吉)
同人が大有になり、謙の徳を養うと、予の卦ができます。予は「あらかじめ」という字です。言い換えますと、先が見え、準備
ができ、余裕ができるのです。 余裕ができると物事を楽しむこともできますよね。そこで予の字は「たのしむ」とも読むのです。
ただ、どうしてもホッと安心して余裕ができると気が緩み、現状に満足しながら楽しさに溺れ遊びすぎてしまうものです。易の三義にも
変易とありますが、自然界は、春夏秋冬に移り変わり、昼夜の移り変わり等、全て変化し、今、この瞬時でも変化しないものはなく、
悦楽に溺れながらも時は刻々と流れ変転しているものですよね。 春の次には必ず暑い夏がやってきますし、安心して
暢気に遊んでいるうちに気づけば秋風が吹き、寒い冬がやってきます。うわ!しまった、遊びすぎた!と、気づいた頃は時既に
遅し・・・ ということにならぬよう、いつまでも喜び踊って笑い転げてはいられないものと兆しを読み、先々に起こり得る事を冷静に
予測しそれに備えつつ、喜怒哀楽の感情を適度に処理しておさめることができる人、それが大人なのですね。
小人な私には耳の痛い話です。^^;;; 反省。
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