☆星の王子様と薔薇 その1☆


                Mais oui, je t'aime. Tu n'en as rien su, par ma faute.  − もちろん、貴方を
                愛しているのよ。貴方は何も知らなかった。私が悪かったんだけど・・・・。
                ・・・これは私が最も愛する本、『星の王子さま』の中で薔薇の花が、王子さまとの
                別れの際に語りかけるとても印象的な言葉。 随分前の日記にも、星の王子さま
                に学ぶ男女のありかたについて書いたと思うんだけど、(エッセイの部屋の何処か
                に置いてあると思うわ) 今朝、いつも枕元に置いてある星の王子さまを取りだし、
                彼が起きるまでの間、お気に入りの薔薇と王子さまの章を飽きもせずまたしみじみ
                読み返していた。 薔薇と王子さまとの場面は、星の王子さまの中でも特に印象的
                なところなのよね。 ・・・・ 種のうちに何処からともなく風に吹かれやってきて、
                王子さまの住む星に舞い降り、芽を出した薔薇の花。この花は、私を含め女性なら
                誰もが持っている欠点をあまねく体現しているように思うんだ。それは・・・傲慢な
                ままで愛されたいという、それも適度に媚びを売りつつという・・。(あ、そうじゃない
                女性も勿論たくさんいらっしゃるとは思いますが)だから王子さまに姿を見せる前に
                花は入念な化粧を行うの。花が咲くのを今か今かと待ち焦がれる王子さまをじらす
                ように、緑のつぼみの中で、ゆっくりじっくり丁寧に花弁を整えて。 それはとびきり
                輝いた美しさの中で開花したかったから。 ・・・ 王子さまにとって、薔薇の花を見る
                のは生まれてはじめて。王子さまは開花した薔薇の美しさに強く心を奪われる。
                「・・ああ、今しがた目が覚めたところですの・・・ごめんなさい・・・まだ髪が乱れた
                ままで・・・・・」 花は念入りに化粧をしていたそぶりを少しも王子さまに見せず、
                あたかも寝起きのように演じて見せる。 「ああ、貴方はなんて美しいんだ!」 
                「でしょう? わたくし、お日さまといっしょにうまれましたの・・・」 この、「でしょう?」
                と言いたいのが女の本音だと思うのよね。「キレイだね」と、彼氏から言われれば、
                表面では「・・・そんな・・・」とか、「・・・ありがとう・・・」なんて照れながら答えて
                しまうけど、心内ではこの花のように「でしょ?でしょ?ね?」と嬉しく答えている
                のでは? ・・・でも、残念ながら王子さまは、素直に「でしょう?」と答えた花に
                対し、あまり謙虚ではないと感じてしまう。花の心を見抜いて、「可愛いやつだなあ」
                くらいに思える余裕が心にあれば、花との関係も変わったと思うけど、でも、まだ
                子供の王子さまにはそこまで理解することは無理な話で。 そこでボタンの掛け
                違いが生じ、後々までしっくり合わなくなってしまうことに・・・。確かに花は、その後
                も気位の高さや、王子さまを右往左往させるわがままな態度をし続け、王子さま
                の悩みの種となってしまう。 美しさのあまり魅了されて花を好きになってしまった
                王子さまは、表に現れた花の言葉のみに振りまわされ、目に見えない花の行為に
                気がつかなかった。 王子さまの孤独な心を照らし、芳しい香りで星を満たし、
                明るい気持ちにさせてくれたという目に見えない素晴らしい花の行為を。 
                ・・・ある日、とうとう花は、「貴方の星って寒いんですもの・・・前に居た所は・・・」
                と、馬鹿げた嘘を思わずついてしまう。花は王子さまの星で芽生えたので、他の
                星のことは知らないはずなのに・・・。しかし、彼女はその嘘を認めようとせず、
                「貴方の星が寒いせいで、風邪を引いてしまったわ」と、引いていないのにわざと
                大袈裟に咳をしてみせ、王子さまをせめたてる。それからというもの、王子さまとは
                全く口をきかず、何を話しかけても花は咳をするだけ。 そんな中、王子さまは
                花との別れを決意することに。 ・・・・ あらら、どうも長くなりそうなので、続きは
                明日にしましょうかね。 ここからが私が大好きな場面になるんだけど・・・・ 
                王子さまと薔薇の章は、全世代の恋する男女に是非読んで頂きたい場面なの。
                だからつい熱が入ってしまって・・・。
                ・・・・・ということで、続きはまた明日ね。






























































 

                    ☆星の王子様と薔薇 その2☆

                さて・・・昨日の続き。わがままで気位の高い薔薇の花に愛想を尽かし、王子様が
                とうとう花との別れを決意するところからよね。 王子様は別れ際に2度、さようなら
                を花に告げるのだけど、花は相変わらず咳をするだけで、黙ったまま。 でもね、
                とうとう花は王子さまにこう語りかけはじめることに。
                「わたし・・・愚かだったわ。許してね。幸せになって。」 
                王子さまは、花がいつものように非難がましくないことにとても驚いた。そして
                次の花の台詞が、私が昨日の日記の最初に書いた言葉なんだ。 
                「・・・もちろん、貴方を愛しているのよ。貴方は何も知らなかった、わたしが悪かっ
                たんだけど。それって大したことじゃなかったのよ。でも、貴方も私と同じくらい
                お馬鹿さんね。・・・・幸せになって・・・・」 
                花はそれまで、王子さまには常に気取った口調で話していたのに、最後の最後で
                やっと親密な間柄の口調に変わっていた。それはきっと、王子さまを、愛する恋人
                として認めたことが、素直に花の言葉づかいに現れたのだと思う。それでも気位の
                高い花は、意地でも弱みは見せたくないと思ったのでしょう。
                「こんな風に長引かせないで、イライラするでしょ!行くって決めたんだから、早く
                行って!」 と、花は戸惑う王子さまに心内とは裏腹な言葉を投てしまう・・・・。
                ・・・・きっと、こんな風にしか対応できない、花の複雑な女心を推しきれず、
                王子さまにはあくまでも表にだけ現れる花の傲慢さしか見えなかったのでしょうね。 
                ・・・後に王子さまがこう語っている所が・・・。
                「ぼくは、あの時、なにもわからなかったんだよ。あの花のいうことなんかとりあげ
                ずに、することで品定めしなけりゃいけなかったんだ。ぼくは、あの花のおかげで、
                いいにおいにつつまれていた。明るい光りの中にいた。だからぼくは、どんなことが
                あっても、花から逃げ出しちゃいけなかったんだ。ずるそうなふるまいはしているけど、
                根は、やさしいんだということをくみとらなけりゃいけなかったんだ。花のすることったら
                ほんとにとんちんかんなんだから、けどぼくは、あんまり小さかったから、あの花を
                愛するってことが、わからなかったんだ」
                王子様は花と別れた後の旅の途中で、ちょっと哲学的なキツネと出会うことになり、
                そのキツネの優しい言葉一つ一つで目に見えない大切なものが徐々に見えてくる
                ことに。教訓めいても説教じみてもいない、けど、心にすんなり溶け込んでくるキツネ
                の詩のような言葉は、親しみと安心感を抱き、人の心を開いてしまうのね。
                キツネと王子様の印象的な会話を最後に書いておきましょうか・・・。
                「さようなら。ぼくの秘密だけど、とても簡単なことなんだ。つまりこころでしかよくみえ
                ないっていうことなのさ。もっとも大切なものは目にはみえないんだよ。」
                「もっとも大切なものは目にみえない・・」と、王子様は忘れないように繰り返しました。
                「きみの薔薇のためにきみが失った時間こそが、薔薇をかけがえのないものにして
                いるんだ。」
                「ぼくの薔薇のためにぼくが失った時間こそが・・」王子様は忘れないように言いました。
                「人間たちは真実を忘れてしまった。しかしきみはそれを忘れていない。きみは永遠に
                きみが飼いならした(この場合の飼いならすはペット等のように飼いならすという意味
                ではなく、両者の間に主従関係を結ぶことなく個と個が互いに必要不可欠な存在に
                なっていく対等な関係を築き上げるという表現。たとえば友情も愛情もそう。)ものに
                責任があるんだ。きみは薔薇に責任がある・・・・」
                「ぼくはぼくの薔薇に責任がある・・・」と、王子様は忘れないように繰り返しました。
                (星の王子さま サン=テグジュペリ作 内藤 濯訳) 
                《もっとも大切なものはこころでしか見ることはできない》
                《関係を築き上げた相手に対しては責任がある》
                キツネが王子様に贈ったこの言葉は、きっと私同様だれもが我が身を振りかえり
                王子様と一緒に身につまされて聞くことと思います・・・。
                あらら、やっぱり長くなってしまったわ。(笑) 星の王子さまについては書きたいことが
                山ほどあるんだけど、この辺で。 この本は、サン=テグジュペリがアメリカの出版社
                からクリスマス用の子どもの読み物として書いて欲しいと頼まれたといういきさつも
                あるそうなの。・・・老若男女問わず誰からも愛されるこの本、愛する方へのクリスマス
                プレゼントに考えられては如何でしょうか? マリア的超お薦め作品です。(笑)































































 



                          ☆言葉を上手に翻訳する☆


                男と女って、全く同じ言葉を口にしていても、それが意味するところが同じとは
                限らないものですね・・・。昨夜、彼とお酒を飲んでる時、男と女の言葉の取り違い
                についての話題が出て、つくづく男も女もお互い言葉の翻訳が下手だなぁと
                思いました。(笑) 9日、10日に星の王子様と薔薇のことを書きましたが、男って
                大人になってもまだ王子様のように、複雑な女心を察することができない人が
                多いように思うのです・・・。 女が発する言葉を、言葉通りに解釈しようとする
                から、ボタンの掛け違いが起こったり。 ・・・例えば、彼が昨夜話していたこと
                の一つに、「男が望むことに女が喜んで同意するからといって、それがその
                まま女も同じように望んでいるかというと、それは大間違いなんだ」ということ。
                ・・・昔の彼女を例にとって、話してくれました。彼は映画を観に行くのが大好き
                で、週に一度は彼女と一緒に映画を観に行っていたらしいのです。ところがある日
                突然、彼女が癇癪を起こし、彼を激しく責めたらしいのよ。「私たちって、いつも
                貴方がしたいことばかりしているわよね?!私がしたいことなんかさせてくれた
                こと一度もないじゃない?もうウンザリなのよ、こういうの!」 彼は驚きのあまり
                唖然としてしまったよう。
                彼は、彼女を映画に誘う度に、一緒に出かける以上は彼女も同じように楽しんで
                くれていると信じていたのね。 でも、後になって考えてみれば、確かに彼女は
                「たまには音楽を聴きに行きたいな」とか、「今度私の好きな楽団が来るのよ」
                などと控えめながら提案していたことを思い出して。 でも、週末に近づくにつれ、
                「今週はこの映画が観たい」といえば、彼女は幸せそうに微笑んで 「いいわよ」
                と、答えてくれていたらしい・・・。
                きっと、彼女は彼と一緒にいたかっただけ。一緒にでかけて、時間と場所、思い出
                を共有できることが幸せだったのでしょう。だけど、映画に関しては、「貴方がそう
                言うなら仕方がないわ。いいわよ」 くらいなものだったんでしょう。その本心は、
                「それよりも音楽を聴きに行きたい」 というものだったと思います。 にも関らず、
                彼女はそれを強く主張せず、映画に行こうと言われれば「いいわよ」と答え続け、
                その為彼は、彼女が自分の楽しみを犠牲にして彼を喜ばせようとしているなどと、
                思いも寄らなかったのね。
                ・・・きっと男って、求められてはじめて救いの手を差し伸べるのかもしれません。
                でも女って、頼まれもしないのについ進んで他人の世話を焼きたがる傾向があったり
                して。女は愛情を感じたら、その相手の為に全力で身を尽くし、愛情が強くなれば
                なるほど、その度合いも強くなったり・・・。 で、自分が尽くすのと同じように恋人が
                積極的に救いの手を差し伸べてきてくれないと、女は彼が自分を愛していないの
                では?と、邪推してしまう。でも、彼の愛を試す為、自分から相手の助力を求める
                ことはせずに、彼の方から積極的に動き出してくれるのを、ひたすら待っちゃう
                のよね・・・。 で、彼の方からなかなか行動を起してこないと、徐々にイライラ
                してきて、遂に怒りがドッカーン。 男の方は行動を起すまで待っているという女の
                本心など、全くわかっていないもので・・・
                ・・・・だから、私はそれまでの「待つ」体制をやめ、彼には何でもハッキリと主張
                する日々が続いているのです。 主張せずに心に悶々と思いを置いておき、
                後で爆発させるよりも、こまめに発散させた方が安全だからね。ただ、その際に
                大切なのは命令口調にならないこと・・かな。 自分に全然気をつかってくれない
                相手に対して自分の「愛されたい気持ち」を声高に主張したくなってしまう思いを
                グッと抑え、極力控えめな物言いを心がける・・・。難しいですが、男と女の関係って
                永遠に「努力」ってモノが必要なのかもしれませんね。
                

































































 


                           ☆男が女を愛するということ☆


                え〜・・・、お見舞いメールを下さった方々、ありがとうございます。中には
                「無理に日記を更新しないで、お休み下さい」という温かい心遣いまでして
                頂いて、嬉しい限りで・・。(涙) でもね、咳のせいで隔離され孤立した
                状態の私にとって、唯一の語れる場がここだったりするんですよね。(笑) 
                ここだと喉を使わず思う存分に語れますから・・・、ゲホゲホ。(全然止ま
                ってくれないしつこい咳だわ) 昨夜も結局寝たり起きたりの繰り返しで
                もうすぐクリスマスだというのに、こんなんじゃシャンペンが飲めないじゃな
                いよねぇ。ゲホゲホ。 でもね、苦しく咳込む私に、息子が覚えたての
                字で、手紙を書いてくれたんだ。 字の書けない娘は私の絵を描いてくれ
                て・・・。これがまた嬉しくて嬉しくて。(涙) 娘が描く私は、いつもまつげ
                がぐるんぐるんで、唇が赤くて、バッグを持ってるのよね。で、今日のは
                紫色の網タイツを履かせてくれてたわ。・・・可愛いといえば可愛いけど、
                う〜ん、見ようによっちゃ志茂田景樹風とも言えるか。(笑)でも上手に
                描けてたわぁ。・・・息子からのラブレターは 「かーちゃん、はやくげんき
                になってね。かーちゃんのこえがないと、うちがしずかでいいけどちょっと
                さびしいね。かーちゃんは、とーちゃんとすんでから、たくさんはなしてるね。
                しあわせでよかったね。かーちゃんはつよいから、ひとりでもだいじょうぶ
                だけど、まもってくれる男がいたほうがもっとあんしんだよね。おれはまだ
                小さいけど、大きくなったらまもるからね。とーちゃんがね、男はひとりの
                女をまもっていちにんまえだって。おれがんばるね。それとのどがいたく
                なるからあまりおこらないでね。」  ・・・なんだか可笑しくて嬉笑いをして
                しまったわ。それにしても、『男は一人の女を守って一人前』だなんて、
                粋なこと言うじゃんねえ、彼も。恋の部屋にでも置こうかしら、彼の名言
                集。(笑) でもね、私も同感。息子にも、愛する一人の女を全ての危険
                から命がけで守れるような男に成長して欲しいと願うもの。守るというのは、
                彼女に起り得る危険から守ることも当然だけど、時には彼女のわがままに
                振り回され、時には裏切られ、憎みつつも、その一人の女を守り愛する
                懐の大きさも必要かもしれません。 女の手強さをアッサリと交し、それを
                遥かに上回る優しさで受け入れられる余裕があれば最高です・・・。
                世の中、素敵な男性は勿論沢山いらっしゃいますが、でも、悪い男も
                結構いたりするし、でもよぉ〜く考えてみれば、イイ男も悪い男も、もとを
                辿れば女が産み育てた結果なんですよね。責任は女にもあるってことで。 
                なので未来の女が泣かないためにも、今の女は身を引き締めて男を
                育てなければね。(笑) 
                ・・・ゲホゲホ・・・ゲホゲホ・・・・ そろそろ薬が切れてきたか・・・。咳が
                激しくなってきたぞ。 ゲホン・・ゴホン・・・