七十六話 〜 突如其來如。焚如。死如。棄如。  


           本日は日筮通りで、突如事件が起きてしまいました。

           タイトルの 「突如其來如。焚如。死如。棄如。」 というのは、本日の日筮結果、離為火の四爻の爻辞で、
           あまりにも強烈過ぎるのですぐに暗記できた箇所ですが爻辞通りもんのすごく危険な暗示の大凶なところなんですよね。
           できれば一生得たくない結果です。
           それが本日の日筮に出た時は、トホホな気分で、それでも慎重に、特に夫と喧嘩の際によく得る卦ですから、夫と行動を
           共にする時は控えめを心がけていたのです。

           「突如其來如。焚如。死如。棄如。(とつじょそれらいじょ。ふんじょしじょきじょ。) 」って意味はですね、
           「それは突然やってきます。焼かれ、殺され、放り投げられるような恐ろしいことに遭います。」ですよ?!ね?! もうこれ、
           どうしようもないでしょ?(涙)

           焼かれて殺されて放り投げられるって、どんだけ危険なんだよ?!って思いますが、夫と夫婦喧嘩から殺し合い?!
           どっちが放り投げられるんだ?!なんて、日筮を得てからは震えていました。^^;;;

           できるだけ夫に近寄らない方が良いのかしらなどと、夫の前では妙に言葉数が少ない不自然なアタシ。(滝汗)

           ・・・さて・・・そんな中・・・

           娘と二人で眼科へ検診に出かけようとしていましたら、

           「車で送ってあげるよ。^^」 と、夫。

           「・・・え?!  あ、いや、だって、眼科は歩いて10分くらいのところだし、お散歩がてらでかけるわよ。^^;;;」

           と、遠慮する私に

           「いつもなら遠慮なく『送ってって〜♪』って来るのに、今日は何か変だな?どうしたの? あ、俺に送ってほしくないんだ?! 
           丁度車のガソリンも入れたかったし、DVDも返したいから一緒に出ようと思ったのにさ。」 と、夫。 

           マズイ・・・ ここで夫の機嫌を損ねてしまっては・・・ と、思った私は慌てて

           「そ、そんなことないわよ!送ってもらえるなら嬉しいし、ねえ?!(と、何故か娘に無理矢理同意を求めつつ)、
           乗せてもらえる?」

           ・・・というわけで、娘と私は夫の運転する車に。

           助手席に腰掛けると、何となく緊張するアタシ。^^;

           車は走り出し、それでも何気ない夫婦の会話は順調そのもの。

           な〜んだ、生きるか死ぬかのおっかない喧嘩に発展するようなことなんてないじゃん。^^
           こうやってちゃんと、用心していれば大丈夫なのね。などと、心の中でホッとしていたのですが・・・

           赤信号が青になり、夫の車は走り出し、何気に右を見ると、なんと!交差点右側から軽自動車が猛スピードでこちらに
           向かってくるではありませんか! 

           「危ない!」

           という私の声に夫は驚き急ブレーキを。軽自動車もこちらの車にハッと気づき、慌ててブレーキをかけました。

           結局ぶつかってしまいましたが、お互いが早くに気づいてブレーキをかけたことで、車の前面が潰れた以外は、お互い
           怪我もなく、また、他の車も巻き込むことなく、とりあえずはホッとしました。

           車から出てすぐに止まったままの軽自動車のところへ行きましたら、車の中の30代くらいの女性は恐怖のあまり、
           ガクガクブルブル体を震わせていました。

           窓をあけてもらい、「とりあえず路肩に車を・・・」と夫が話そうとすると、車中から得体の知れない黒いものがモワっと現れ、
           その女性を取り囲んでいるようなのです。 幸い、用心の為、レーザークリスタルのペンダントトップ&バッグにはレーザー&
           魔除け水晶一式がありましたので、バッグのレーザーを取り出していましたら、気が動転した彼女はいきなりアクセルを強く
           踏もうとするのです。

           泣き出す彼女に夫も困り果て、私が代わりに彼女と話し、手を握り心を落ち着かせました。 手を握ると強烈な息苦しさを
           感じましたが、左手に持つレーザーで軽く彼女の背後を浄化すると息苦しさはおさまり、と同時に彼女から物凄い
           マイナスの念が伝わってきました。 

           「・・・大丈夫、大丈夫だから・・・ お互い怪我はしていないんだし・・・落ち着いて・・・ 深呼吸して。」

           と、話すと、彼女は私の手を強く握り、

           「・・・ごめんなさい・・・ ごめんなさい ・・・ 私、考え事してて・・・こんなことはじめてです・・・ ごめんなさい・・・」

           ・・・彼女からは何か、深い深い苦しみと哀しみ、そして、どこか自棄になっているような、冷たい怒りを感じました。 
           辛いことがあった後、運転をしていたのではと想像しました。

           そういった念が、彼女に事故を起こさせようとした黒い魔物を呼んだのかもしれません。

           車を路肩に止め、彼女もやっと落ち着き、警察を呼んだり、車の修理などに必要な保険の話しなどを淡々とすすめました。

           「ビックリした〜! でも怪我がなくて良かったね、これがホントの『命拾い』だね、おかーちゃん。」と、娘。

           夫は車の修理や、代車の手配が必要な為、私と娘はその場から歩いて眼科へ向かいました。

           その前に

           「・・・あの、差し出がましいですが、これ、お持ちになって。車の中に入れておくといいと思うの。」

           と、バッグに入っていました魔除け水晶を彼女に手渡しました。

           「そんな!こちらからぶつかっておいて、頂けません。」

           という彼女に、

           「今回は軽くて済んだけど、今後の用心の為に。たまたま私もこれを持っていたから災難が最小限に食い止められた
           ような気がするの。思い込みかもしれないし、頭がオカシイと思われるかもしれないけど、でも、事故を救ってくれた縁起の良い
           ものだから。きっとあなたに持っていてほしいとおもうの。」

           そういうと、彼女は少しホッとした表情で、

           「ありがとうございます」と、涙を流し、水晶を受取ると頭を下げました。


           突如其來如。焚如。死如。棄如。

           突如はありましたが、幸い焚如。死如。棄如。までは至らず、何よりでした。
           お互いブレーキをかけるのが少し遅ければ、どうなっていたかと思うとぞっとします。
           それこそ、焼かれ、放り出され、死んでいたかも・・・(恐!)
           しみじみアタシは悪運が強いと思いました。

           ・・・帰宅後、あらためて、本日活躍してくれたレーザー君を見てビックリ。
           鋭利な刃物のような鋭い剣先が自慢のレーザー君でしたが、尖った部分が欠けていたのです。(涙)

            

           ・・・それでもパワーにそれほど違いはなく感じますし、今回の件で欠けてはしまったものの、かえって角が取れて丸くなった、
           味わい深くなったようにも感じます。

               

           レーザー君、これからも宜しくね☆



               














 



















        














































 



                    第七十七話 〜 井戸の怪     

          
        
  去年9月にも得て、また本日得ました日筮@離為火の四爻に、やだな〜、今度は何が来るのやら・・・ と、
          筮を立ててから何となく気になっていました。

          突如其來如。焚如。死如。棄如。 〜 運気甚だしく凶、死傷事件に注意、妨害事故に進退窮まるだなんて、
          絶対イヤですよね。(涙

          ・・・などと思いつつ、午後4時過ぎ、仕事も無事一段落し、ホッとひと息コーヒーを飲んでいましたら、電話が鳴りました。 
          ナンバーディスプレイを見ると親友Aちゃんの自宅。

          昨日、長々楽しく話したばかりでまだ何か、あったかしら?と、電話に出ましたら、受話器の向こうにはAちゃんでは
          なくAちゃんの夫のとても慌てた声が。

          「マーちゃん(と、Aちゃん夫婦は私を呼びます)、ちょっと、困ったことが・・・。 Aちゃんが今朝から調子が悪くて、
          ずっと寝込んでいたんだけど、昼過ぎから気分がどんどん悪くなってきて、今、トイレで吐いててなかなか出てこないんだ。 
          どうしよう? 病院に連れて行った方がいいかな。 でも、出てこないし・・・。」 とのこと。

          昨日まで元気に話してたのにと、突然のことでビックリし、何か悪いものでも食べなかった?ですとか、風邪とは違うの?
          などと話していると、Aちゃんとチャンネルが合ってしまったのか何なのか不明ですが、何だか私まで急に息苦しく、
          そして吐き気がしてきたのです!!!

          受話器を握りながらトイレへ駆け込み ・・・・ (中略)  ・・・ 

          「・・・あのさ・・・ 昨日Aちゃんから聴いたけど・・・ 今、家のリフォームしてるのよね? オエップ・・ で、敷地から何か、
          妙なものとか出てこなかった? 例えば・・・ 祠とか、お墓とか、池の埋めた跡とか・・・  いや、違うな、水っぽい・・・
          湿気が オエップ・・・ 息苦しい・・・ 塞がれてる・・・ 井戸とか?!」

          するとAちゃんの夫は

          「イド・・・? 井戸! 工事の人が井戸って言ってた! 表と裏に、井戸が二つみつかったけど、どうしましょう? 
          壊しましょうか? って。」 と。 

          ・・・ふたつも・・・(@@;;; それを聞いた私はクラクラしながら

          「駄目駄目駄目!!! 壊しちゃ駄目! 今すぐ工事中止して、まだ触れてないよね?」

          「いや、わからない。」

          
「すぐ止めて来る!!!」

       「はい!(汗)」



          Aちゃんの夫が工事を止めに行っている間にも私は吐き気がおさまらず、トイレで ・・・ (中略) ・・・


          「マーちゃん、止めたよ? 何? 井戸って壊しちゃ駄目なの?」

          と、戻ってきたAちゃんの夫。

          「今その説明してる暇ないから、兎に角、早く神社かお寺に連絡して、鎮魂お祓いしてもらって。 とりあえず、
          応急処置として、御免なさいって謝りながら、そして、感謝の気持ちを込めて、お塩とお酒で清めて。 
          テキーラとか駄目よ、日本酒。 塩も粗塩ね ・・・オエップ ・・・きっと、土を掘って無理に壊そうとしたから騒がしくて
          怒ってるのかもしれないし・・・」

          「わかった、やってみる。」


          ・・・暫くすると、少し気持ちの悪さ、吐き気はおさまりました。同時にAちゃんもやっとトイレから出てきて、リビングの
          ソファーに横になった様子。


          「・・・どうしてAちゃんやマーちゃんばかり具合悪くなって、俺や工事の人たちは大丈夫だったんだろう?」

          と、不思議そうなAちゃんの夫。

          「理由はわからないけど多分、水を使うのは女性でしょ。例えば、キッチンに立ったり洗濯したり・・・ だからかな。
          水神様も女性って聞いたことがあるし・・・ それに、脅かすようだけど、あなただって霊感強いんだから、あとでドカンと
          何かが来たかもしれないし・・・ 
          気のせいかもしれないけど実際、それでAちゃんがスッキリしたなら何かがあるかもしれないし。 様子を見てそれでも
          調子が悪ければ病院へ行った方がいいと思うけど ・・・私も吐き気が落ち着いてきたみたい・・・不思議ね。

          あとね、井戸が設置されていた場所の、上部の建築はNGよ。 それと気を抜くことが必要なのだけど・・・前に埋めた
          人がちゃんと、気抜きパイプを入れて埋めてるといいけど・・ その井戸が完全に埋め立てられているのかわからないし、
          未処理なら地盤が陥没する心配もあるでしょうから、水脈チェックしてもらった方がいいかも・・・ そしてもし、
          その井戸がまだ使えそうなら使った方が本当はいいんだけどね・・・ 今時井戸のある家って貴重だし、たとえば
          震災の時なんかも井戸があると助かるっていうものね ・・・ 詳しくは神職の人に聞いてみて。 」

           と、井戸について色々と説明しました。

          井戸には「井戸神(弥都波能売神)」という神様がいるとされ、神社と同じく神聖なものといわれます。また、あの世へ
          繋がるともいわれているのでそれを壊すと霊たちから怨みを買う事になるともいわれています。
          なのでちゃんとした供養もせずに埋めたり、ゴミや汚物で埋めると、その家に住んだ人に難が来るといわれます。 
          現実的にはこれが水質汚濁に繋がった結果、人に悪影響を与えたということにも由来するそうですが・・・
          気のせいと言われれば気のせい、迷信と言われれば迷信ですが、昔から伝わる習慣の一つですよね。 とはいえ、
          今までAちゃんのように井戸関係で禍を被ってしまったという方の話を多く聞きますし(心霊相談にもよく井戸についての
          ご質問を頂きます)、実際、この度私にまで影響があった井戸・・・。
          
          井戸はちゃんと埋めればかえって良い土地になるようです。ちゃんとした埋め方(鎮魂、気抜きしたり)をした土地の
          友人の家にお邪魔した事があるけど、以前の家より気も良く健康になっていて、仕事や家族、人間関係も調子が
          良いようです。 とても居心地の良い、気持ちの良い家でした。

          参考までに、昔ながらの井戸埋めお清めの作法を。(これは井戸を埋める場合だけではなく、木を抜くですとか
          地面をいじるときに共通してますので、覚えておかれると良いと思います)

          まずは井戸埋め祀り(鎮魂)をする(僧侶や神官にきてもらう) そして気抜きをして(業者にパイプをつけてもらう)、
          地方によって、お酒や塩、お線香で清めたり、水晶や刀を埋めるところも。
          梅の木と葦(よし)を埋めるところもあるそうです。(ウメテヨシだそうです)

          体力気力のある強い人でしたら、井戸のお清めはセルフでも可能といわれます。 ですが、私は個人的にあまりおすすめ
          できません。家を建てるなど大掛かりに土を動かす際の鎮魂は素人が行うのは勿論、霊能者や祈祷師にも頼まない方が
          良いと思います。 何故なら然るべき法力がないと対抗できない場合が多いからです。 よく、「マリアさんなら井戸の供養や
          お祓いくらいできるでしょう?」と、言われることがありますが、とんでもないです。 私はただ、霊感があるというだけで、得度を
          受けたわけでも、行を積んだわけでもなく、土地のお清め、供養などできる分際ではありません。 例えばお葬式に
          霊能者を呼ぶ方はいませんものね。


          今回の体験が何方かのご参考になりましたらと、掲載致しました。

          幸い、私もAちゃんもその後は体調も戻りましたし、しっかり鎮魂して頂くと怪現象もおさまるように思っています。
          

           ああ、それにしても恐るべし、離為火の四爻。 井戸の祟りで一番ポピュラーなのが、火事だそうで・・・ 
          離為火そのものです。(恐!

          ・・・全くもう、二度と得たくない卦だわ・・・。(涙

          












 
                












































 



                 第七十八話 〜 雛人形の怪  


             
 ・・・ 子供の頃の不思議体験です。

              私は初孫ということもあって、初節句には、私の誕生を喜びました祖母からお祝いにと、当時では大変大きく
              分不相応な雛人形を買ってもらいました。 家に遊びに来る友達からはその大きな雛壇を羨ましがられましたが、
              物心がついた頃から、私はその雛人形が何故か、恐い存在に思えるようになりました。 なので桃の節句に母親が飾る
              お雛様を眺めながらどうしても、テンションが下がってしまうのです。 部屋にお雛様が飾られると、何故かどうしても
              落ち着かず、雛壇が視界に入るだけでそれまで何気に考えて居たことが遠退く程、意識が飛んでしまうのです。 
              かといって、桃の節句が終ったところで、お雛様が仕舞われている押入れからも、時折何か、ガサゴソと怪しい音や
              気配を感じたり(家族からは「ネズミの音かも」などと言われましたが、そんな音ではなかったのです・・・
              まるでお雛様が中で動いているような音でした)、女性の微かな呻き声が聞こえたりしていたのです。
              
                    
              お雛様が飾られたある夜のこと。  私が幼かった頃の北海道の冬の家は火が消えるととても寒く、トイレに起きるのも
              億劫でした。 まして、お雛様が飾ってある部屋を通らなければトイレへ行けないというのは私にとって苦痛そのものでした。
              それでも勇気を出し、深夜、トイレに起きた時のことでした。

              お雛様が飾ってある部屋の中から、何やらヒソヒソ、女性の話声が聞こえるのです。
              ・・・? こんな真夜中、誰が話しているのかしら? お母さんの声? 友達か誰かが来てるの?と、不審に思い
              扉を開けると、部屋には誰もいません。
              そして、薄暗い部屋の奥から、お雛様たちが静かにじっと私を見つめています・・・。
              ・・・相変わらず恐いなぁ・・・と、目を逸らしたいと思うのですが、常夜灯のもと、ぼんやりと浮かぶお雛様の顔から目を逸らす
              ことができず、お雛様を見ながらトイレへと向かったのですが・・・お雛様は不気味に私を目で追っているように見えました。

              トイレで用を足していましたら・・・ また、例の、女性のヒソヒソ声が聞こえ始めたのです!

              きっと、お雛様たちが喋ってるんだ! そう思い、私はそれを確かめたく、手を洗いながら意を決し、お雛様の
              様子をチェックしようと、静かにゆっくりドアを開けました。 ・・・が、特に異変はありません。

              ・・・おかしいな・・・ と、思い、お雛様のもとへゆっくり近寄ると・・・ なんと、お雛様がニヤッと笑ったのです!

              ビックリして悲鳴を上げ、腰を抜かすとその悲鳴に飛び起きた家族が私のもとへ来て、部屋の照明を明るくすると、 
              「どうしたの? こんな夜中に?」と、とても心配されました。 

              明るい照明のもと、再びお雛様を見ますと、何事もなかったかの如く、いつものように取り澄ました表情でこちらを見ています。

              でも、さっきは確かにニヤッと笑った筈・・・ と、家族に訴えようとしましたが、多分また、聞き入れてもらえないだろうと
              口を噤み、部屋のベッドに戻りました。

              するとその夜、とても不思議な夢を見ました。

              私はお雛様たちと、話をしているのです。 
              
              雛人形達が意味不明の言葉を早口でゴチャゴチャ羅列し、何かを必死に訴えています。 わからない、もっと、わかりやすく
              話して?と、尋ねるのですが、皆が一斉に早口で強く訴えかけてくるものですから、何を言っているのか混乱し、通じないのです。

              翌日、私は高熱に浮かされ寝込んでしまいました。

              そんな私の異変に祖母が心配し、何かに憑かれているのかもしれないと、お雛様と私自身の御祓いを、お寺にお願い
              しました。 また、お寺のお坊さんから、今後、お雛様から話しかけられても絶対に無視すること。 異変に気づいても
              耳を傾けてはいけない、そしてこれから3ヶ月はこれを肌身離さず持っていなさいと、小さなお守りを頂きました。
              それと、お雛様を仕舞ってある茶箱や押入れも良くないとのことで、窮屈だった茶箱を大き目のものに変え、お人形達は
              ゆとりをもって納め(それまで母は小さめの茶箱にお人形達をギューギュー詰めに収納していました為、半分の人形が
              逆さで押し込められていたようです^^; 苦しかったでしょうね・・・) できるだけ気に流れの良い明るい部屋の、押入れの
              上段に仕舞うように変えました。(本当はお寺に奉納した方が良かったのでしょうけど、勿体無いと思ったのでしょうね)

              それでお雛様に宿った魂は鎮められたのでしょうか・・・ それから異変も起きず、お雛様が仕舞われている押入れの中からも
              物音がしなくなりました。
              
              お雛様のルーツは「人型」なので、本来は人間の身代わりとして人型に穢れを移し、流すか焼くものだそう。 雛人形は、
              もともとは、穢れを祓うための道具だったのですね。人間の身代わりとなって、穢れ災難を背負ってくれる役割をしていた
              のです。 しかし、江戸時代になると、流してしまうには勿体無いような雛人形も出てきて、毎年飾るような雛人形が一般的に
              なったようです。 しかしよく考えてみますとこれでは、縁があってからず〜〜〜っと長いこと持ち主の穢れを吸い取っているので、
              年期が入れば入るほど穢れの溜まった、怖い雛人形になる可能性も高いですよね。^^;
              私が体験しました不思議な出来事は、私の穢れが強すぎた為なのでしょうか?それとも私の周囲に集まる余計な念まで
              吸い取ってしまったからなのでしょうか・・・? それは謎です。
              よく、人形の髪が伸びたですとか、歯が生えてきたなどという奇妙なエピソードがありますが、もしかすると、それは何かの
              念が縋り乗移ったのかもしれません・・・。 

              この不思議体験を数人の霊感友達に話しましたところ、ある友人は小学生の頃、頬が赤くかぶれ、ヒリヒリ痛みを感じて
              皮膚科に通っていたことがあったそうですが、治った頃がたまたま桃の節句で、お雛様を出してみましたら、お雛様の
              頬に穴があいていたとか・・・  また、もうひとりの友人は、大学進学の際、家を出て一人暮らしを始めましたが、それでも
              毎年、実家でお雛様を出して飾る日がわかったそうです。  そんな不思議なこともあるのですね・・・。

              私の雛人形は、私が家を離れ大人になった頃、祖母がお寺へ奉納したようです・・・。


             
                                            

              

              


              



















































































 




                       
第七十九話 〜 浄化の後遺症 

        

             ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、私の浄霊法はとても荒っぽく、いつもドカンと一気にまとめて
             気合を入れて大掃除というようなやり方なのですが、その分、あちこちにそのとばっちりが行ってしまうようで、浄化後は
             必ずといって良いほど後遺症が残り、特に電化製品が不調になってしまうようです。  この度はその辺りを教訓に、
             先ず壊れやすい(過去壊した経験のある)テレビやパソコンをはじめ、洗濯機、掃除機、食洗器、冷蔵庫などを
             ガードしましたところ、幸いどこへもとばっちりが行かず、招かれざるお客様も無事、お引取り頂けたご様子。 
             今回は何も壊さなかったとホッと胸を撫で下ろし、その夜は安心して眠りにつきました。

             ・・・しかし・・・

             翌朝、早朝のことです。

             「おかーちゃん、大変! コッピーちゃん達の水槽から水が漏れてるよ?!」 と、おはようも言わず
             娘が私のところへ
駆け寄って来たのです。ビックリしてコッピー達のところへ行くと、本当に、
         水槽の下が水浸し。 如何したのかしらとすぐに水を拭いて、水槽をチェックして
         みましたところ・・・ なんと、水槽の底の部分に不自然な亀裂が入り割れていたのです!

          
 

            このままでは大変!と、兎に角、コッピーたちを何か別の容器に移さなければと思案し、思いつきましたのが
            耐熱ガラス食器。(笑) これでしたら割れ難いですし、大きさも丁度良いわ、ということに。^^
 


            

             電化製品が壊れたことは何度もありましたが、ガラスまで割れてしまうだなんて・・・ 偶然かもしれませんが、
             あまりにも偶然すぎて、ちょっと怖くなりました。

             矢張り浄化は荒っぽくまとめてドカンではなく、こまめに、そして丁寧に・・・ と、あらためて思ったのでした。



























































 



                 第八十話 〜 怪現象の確認    


      
 まだ若かりし独身だったある日のことでした。 遊び仲間のKに、「是非、母がマリに会いたいって言うから会ってあげて。
          喜ぶから。^^」 と誘われ、Kの家へ出かけることになりました。 Kの家に到着しますと、お母さんはニコニコしながら
          「お待ちしてました」と、高級なお酒や豪華なご馳走を沢山テーブルに用意して下さっていました。 Kのお母さんが何故、私に
          会いたいと思ったのかを尋ねてみましたが、「よく、Kの話題にあがる人なので是非お目にかかりたくて。^^」 と、話します。 
          でも、それだけでこの手厚いおもてなしって・・・と、その時は少し疑問には思いながらも好意を素直に受け、遠慮なくお酒を
          たっぷり飲ませて頂きました。
          話は弾み、気づけば夜の10時過ぎ。 時計を確認し、そろそろ帰らなければと席を立とうとすると、明日は休みだしもう遅いから
          是非今夜は泊まって行ってと強くすすめられ、では、お言葉に甘えてと、その夜はKの家に泊まることになりました。

          Kのお母さんは、すぐにお布団を用意しますねと言いながら2階のお部屋に案内します。その部屋はKの部屋ではなく、何故か
          お母さんの部屋でした。 
          「Kの部屋に泊まるのかと思ったけど・・・」 と言うと、「私の部屋は狭いから、今夜は母の部屋で寝ましょう。^^ 
          こっちの方が広いし、それに私の小さい頃のアルバムとかマリに見せたい古いものが沢山あるから都合がいいの。 母は私の
          部屋で寝てもらうから。」 と、Kは話します。
          「ふ〜ん、そっか。^^」 と、特に気にせずお母さんの部屋でKと寝ることになりました。
          

          Kの幼い頃の写真や懐かしい思い出の品などでその夜はかなり盛り上がり、あっという間に深夜1時過ぎ。 そろそろ
          寝ましょうかということで、二人は床に就きました。

          数分すると、寝つきの良いKの寝息が聞こえ始め、私もうつらうつらといつの間にか眠りに就きました。

          ・・・ しかし ・・・

          暫くして何か、息が詰まるような寝苦しさに目覚め、身体を起こそうとしても自由になりません。 そのうち頭がズーンと重く
          なりだし、耳鳴りがし始め、強烈な金縛りにかかってしまったと気づき、横目でKを見ましたが彼女は平和に爆睡中。
          仕方がない、金縛りが自然に解けるまで待つしかないわよね・・・と、思いながらも何とか手足を動かそうと試みたりしていました。
          そんな中、ひんやりと冷たい悪寒を感じ、冷たい空気の気配がする方へ目をやってみますと、なんと、閉じていた筈のKの
          お母さんの三面鏡が、いつの間にか開いているではありませんか! 
          ただならぬ気配を三面鏡に感じ、恐々見ましたら・・・ 鏡の中からこちらを睨む薄気味悪い目がぼんやりと現れ出たのです!
          声をあげるにも息が詰まり言葉も出ず、頭痛や耳鳴りは更に増し、それでも念の為枕元に置いてありました
          レーザークリスタルに祈るように意識を向け、悪霊退散の呪文を心で唱えました。

          そうしているうちにかなりしつこかった鏡の中の異様な気配も自然に消え、金縛りも解けました。

          時計を確認すると深夜2時半。  金縛りが解けてホッとした私はぐっすり眠りに就きました。



          「・・・ やっぱり、そうでしたか・・・。」 と、翌朝金縛りに遭った事をKやKのお母さんに話しましたところ、お母さんは溜息混じりに
          そう話しました。

          「・・・ごめんね、マリを騙すようなことになって・・・。 実は母が最近、部屋で金縛りに遭うようになってね、私はほら、知っての通り
          霊感全くないから、母の部屋に寝てみたんだけど、全く異変は感じないの。でも、母曰く金縛りに遭う度、白い着物の女性が枕元に
          座って、じっと母を覗き込んでいるっていうのよ。気持ち悪いでしょう? それがとても恨めしそうな、睨んでるような目つきらしくて・・・ 
          それで霊感のあるマリが母と同じように感じたなら信じる、何とかしようという話になって。 その事を前以てマリに話して変な先入観を
          与えたくなかったの。 本当にごめんなさい! でも・・・やっぱりマリも感じたんだ・・・ だけど母みたいに枕元には誰もこなかった
          のね?」 と、K。

          「そうね、枕元にはレーザークリスタルがあったからかしら・・・ でも、遠隔から強く攻められた感じがしたわ。 レーザークリスタル
          が反射して鏡から出て来れなかったのかも・・・」 と言うと、

          「鏡って? あの、三面鏡のこと? だって、三面鏡は閉じてたし・・・」 と、驚くK。

          「私もおかしいと思ったのよ。 閉じていた筈の三面鏡が金縛りの時には開いていて、しかも誰かが中から睨んでいて・・・
          もしかすると三面鏡の中で睨んでいた目は、お母さんの枕元に現れた女性かも・・・」

          と、いう私にKのお母さんは、

          「三面鏡だったのね・・・。」 と、何かを心得たように言いました。

          三面鏡は知り合いの伝で譲り受けたものらしく、ドレッサーを欲しがっていたお母さんはとても喜んだそう。
          しかし、身支度を整えたりメイクの際に、三面鏡を覗き込むと時折何か、ザワッと嫌な気配を感じていたようなのです。

          「あの三面鏡が来てからだわ・・・ 金縛りに遭い始めたの。 マリさん、ありがとう!あの三面鏡は良くないものかも
          しれないわね。」 と、お母さん。

          
          鏡にはエネルギーを大量に溜め込む性質があるようです。 中古の鏡を使うと、それまでその鏡を覗いていた人の蓄積された
          エネルギーに知らず知らず触れることになるのです。 なので中古の鏡を安易に誰かに譲ったり、または譲り受けたりしない方が
          賢明かもしれません・・・。 また、古くなったコンパクトなど鏡のついたものは、自分の顔を映してきたものですから、処分する
          時もちょっと気を使うと良いですね。 鏡に粗塩をまぶし、今までの自分の顔を映していた鏡の役目を解消し、鏡の部分が
          むき出しにならないよう、白い布で包んで捨てると良いです。


          ・・・  Kのお母さんの三面鏡はお祓いの後、処分したそうです。

                                    












               











                                     









































                     

                   第六十六話 〜  神社、神様について

         
       丁度去年の3月頃のことでした。 引越し間際に友達経由の口コミで、是非相談に
       乗って欲しいという女性が現れました。 話を聴いてみますと、どうも部屋に無数の
       霊を感じ、ラップ現象も激しいとのこと・・・ そして、彼女はかなりの霊媒体質のよう
       なのですが、そのうちの霊と交信してしまったそうなのです。 それ以来、怪現象も
       更に激しくなり、お祓いをしてもらっても全く変わらず、むしろ激しくなる一方ということ
       で、彼女の家の様子を見る為、出かけることになったのでした・・・。

       ・・・その彼女から先程連絡があり、今は穏やかに生活され、待望の赤ちゃんにも恵まれ
       たという喜びの声を聴くことができてホッとしています。 

       。。。皆様は神社というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 空気が澄んでいて
       神々しくて・・・ 神様がいらっしゃるところだから良いものに決まってるとお思いの方、
       きっと多いのではと思います。 しかし、気をつけなければならないのは、神様には
       二面性があるということなのです。  神社に祀られている神様って、全知全能の神
       というものではなく、神といわれる説明のつかない「何か」なんですよね。 日本の神様
       には和魂(にぎたま)と荒魂(あらたま)という二つの面がありまして、神を祀る者は
       荒魂の祟りを鎮めつつ和魂の幸を分けて頂いているのです。 また、神社に
       よっては殆ど祟りを鎮める為だけに建てられているところもあるようですし・・・なので、
       神社は怖いものでもあるのです。(脅かすようなことを書いてしまってすみません)
       そういうイメージが既に私の心に備わっているせいか、私は神社の鳥居をくぐる時、
       とっても緊張し、畏れます。 相性の合わない神社へ一歩足を踏み入れると、吐き気や
       耳鳴りが酷くなり、立っていられなくなるのです。 たとえ相性の良い、清々しい空気の
       神社でも、必ず晴れの日の午前中、11時頃までに参拝に出かけるようにしています。 
       夜になるとそれまでの空気は一変し、恐ろしいものになる場合が多いからなのです。
       祀られている神様も神社によって色々ありますし、若かりし頃、興味本位で某神社へ
       夜中に友達と出かけ、霊視しましたら、恐ろしげな女性がうじゃうじゃいて驚いたことが
       あります。 その後、三日三晩、高熱にうなされました。
       昔は生け贄(いけにえ)を神様にしていたこともあるらしいですし・・・
       何だか怖いことを書いてしまいましたが、だからといってそう神経質になる必要はない
       ですし、関わり方さえ気をつけましたら、神社は私達の心にビタミンを与えてくださる
       素晴らしく心強い味方になってくださいますものね。

       ・・・というわけで、神様がらみの怪奇現象にはできるだけ関わりたくなかったのですが
       (幽霊の霊障は除霊、浄化などができますが、神様はそれが無理ですし、怒らせてしまう
       とと〜っても怖いので)、その、去年3月頃、相談された彼女の住んでいたマンションは、
       調べてみますと丁度、神様の通り道を遮る形で建てられてしまってまして、そうとは知らず
       神様系の霊と関わってしまった彼女は、その障りを受けてしまったようなのです。 
       ・・・これは大変・・・私ひとりでは絶対無理な相談事と思い、他に霊能関係の友達を呼んで
       話し合った結果、とにかく家を引っ越すことにして、引越し先に神棚を祀り、神様の荒魂を
       鎮めることにしたのですが・・・ 
       最近、やっと落ち着かれた様子で、神様もお帰りになったらしく、私も、そして去年一緒に
       彼女の家へ出かけた霊能友達も、今、ホッと胸を撫で下ろしているのです。

       ・・・と・・・何だかまとまりのない文章になってしまいましたが、後ほどあらためまして
       彼女の経験などを絡めて体験談をまとめようと思います・・・ 

            

            
            
             

            
            







            



























































 
 
                         第六十七話 〜 嫉妬の念     


             
・・・嫉妬という字は、何故、女偏なのでしょうか・・・。

             女偏に矢を放ち、石を投げるという・・・ 恐ろしい字ですよね。

             好きも嫌いも女偏。 女はそれほど感情に左右されやすい性なのでしょうか・・・ 


             ・・・これからお話する不思議体験は、若かりし頃、彼氏と温泉旅行に出かけた時の出来事です。

             有名な老舗旅館の部屋が取れたから出かけようよと誘われたのですが、
             どうしても、古い温泉宿=霊と連想してしまう私は、何となく気がすすみませんでした。 

             「・・・そっか・・・、そうだよな、まだ泊まるのは早いか・・・」

             と、浮かない顔つきの私を察し、

             「・・・じゃあ・・・残念だけど、また今度ってことで宿はキャンセルするか」 という彼氏に

             「違うのよ、そういうんじゃなくて・・・ 古い旅館が苦手なのよ、ほら、その・・・ お化けとか・・・」

             という私に彼はホッとしたのか大笑いしつつ、

             「アハハ、お化けが怖いだなんて、カワイイところもあるんだな! でも、それって俺と
             泊まりたくない口実じゃないよね?」

             と、確認され、まだその頃彼は私の霊感について何も知りませんでしたから、その時簡単に
             説明しました。

             「大丈夫! お化けが来たら俺がしっかり守ってあげるから!」

             ということで、思い切って温泉旅行へ出かけることになりました。

             
             お部屋は明るくて風情のある、しっとりとした和室でした。 到着したのは午後4時を過ぎた頃で、
             外はまだ明るく、お化けが出る気配など微塵も感じられず、とりあえずはホッとしました。

             「さすが老舗旅館って感じだなあ! 品が良くて、それにやっぱ畳が落ち着くな! こう明るきゃ
             お化けだって出たくても出てこれないだろ。(笑)
             ・・・さ・て・と、ひとっ風呂浴びてくるか! マリも風呂入ってこいよ。この時間ならまだ空いてるぞ。」

             と、彼はお部屋に到着して早々に、男湯へ行ってしまいました。

             ・・・なによぉ・・・ 俺がしっかり守ってあげるなんて言っておいて、さっさといなくなっちゃってさ・・・
             と、口を尖らしひとりグチグチ文句を言いながら、私も温泉へ向かう準備をしました。

             化粧水やクリームなどをポーチから取り出していると、突然、窓から強い突風が吹き込んできて、
             テーブルの上に置いてあった新聞が飛び、私の背中に当たりました。
             それは妙に生ぬるい、湿った風で、何か、生ゴミのような腐った臭いが漂っていました。

             気持ち悪いなぁ・・・ と思い、私は窓を閉めに立とうとしたのですが・・・ 何故か立てないのです!
             立てないどころか、金縛りに遭ったように身動きがとれず、手も足も、指一本動かせなくなって
             しまったのです!!

             そのうち、部屋中に重苦しい空気が漂い始め、その時、私はあの世と交信してしまっている自分に
             ハッと気づいたのです。

             ・・・なによぉ・・・俺がしっかり守ってあげるなんて言ったくせに・・・いざという時頼りにならないん
             だからぁ・・・(涙) 
             と、心の中で彼氏に怒りをぶつけていましたら、背中に何か、冷たい気配を感じたのです。

             それは軽くて、ひんやり冷たい手の感触でした・・・・

             その手は、背中から私の左肩へとゆっくり這い上がり、今度は右肩にもう片方の手が寄りかかり、
             背後にいる何者かは私の背にズッシリと圧し掛かってきたのです。

             ・・・ガーーーン!! 重い! ・・・どうしよう・・・ どうすればいいの??? すっごく嫌な怨念を感じる・・・ 

             何とか無理矢理振り払おうとするのですが、体は全く自由を奪われ、如何することもできません。

             そのうち、頭がまるで締め付けられるようにグワングワンと痛み出し、それと共に背後に寄り掛かる
             女の低い呻き声が私の耳元でささやき始めたのです・・・・

             
「・・・ あのひとは・・・ アナタになんて ・・・ わたさないわ ・・・」

            
 それは、何か嫉妬の念のような・・・ 何ともいえない、鬼気迫る苦しく哀しい叫びに聞こえました。

             ・・・あの人? って、誰? アタシの彼氏のことかい?? ・・・何か勘違いしていらっしゃるみたいだけど・・・
             もし彼のことだとしたらアタシもアナタには渡せないや。 頼りない男だけど、あれで結構、思いやりがあって
             イイ奴だったりするし・・・

             。。。と、心の中でぶつぶつ呟きながら、重苦しく圧し掛かってくる女を何とかしようとしていましたら、

             「失礼します」

             と、仲居さんが来てくださいました。 助かった!と思った瞬間、身動きがとれなかった身体は一瞬にして
             自由になり、空気は一変し、軽くなりました。

             お願いしてあったお水と氷を持ってきて下さった仲居さんに、不思議体験の話をチラッとしましたら、

             「霊?大丈夫ですよ。(笑) きっと気のせいでしょう。 この部屋で自殺などは聞いたことがありませんし・・・ 
             ただ・・・ 」

             と、そこで仲居さんの口調が少し変わり、

             「・・・ただ、この旅館のご近所に住む若いお嬢さんが、去年亡くなったそうなんです。 
             原因はわかりませんけど・・・ 」

             そう言いながら、仲居さんは突風が吹き込んで来た窓の外へ目をやりました。


             「・・・それではごゆっくりどうぞ・・・ 」  という言葉を残し、去っていく仲居さんの背中に、
             チラッと白い女の影が見えたのは、気のせいだったのでしょうか・・・・ ?



                                 


             


             























































 

                    第六十八話 〜  何かが ・・・ 来る   
             
             
           
  ・・・先日日記に書かせて頂きました、某和食レストランで遭遇しました不思議体験を、
          こちらで詳しくお話させて頂こうと思います・・・。

          その夜、私は友人のYさんと二人で飲みに出かけました。
          待ち合わせた場所のすぐそばに、新しくできた和食のお店があるということで、早速そのお店に
          入ってみることにしました・・・ が ・・・お店の入り口に入ると、何故か咄嗟に足が竦んでし
          まったのです。

          ・・・薄暗く、ドンヨリとした重い空気が漂い、何か、私を拒むものを感じて仕方がありませんでした。
          全く何も感じていない様子のYさんに、「ねえ、ここって・・・」と、話かけながらYさんの後に続き、
          お店の中に入りましたら、 「マリさん、ちょっと見て。 あれって霊符じゃない?」と、レジの後ろに
          貼ってある霊符をYさんが指差しました。 
          見ると、道教系の霊符が貼ってあったのです。 
          文字が剥き出しになった霊符の存在感は、気味が悪いくらいスゴイものがあり、誰もが目につく
          ところにド〜ンと貼ってあるのです。 しかも、目線よりかなり下に。 墨書ではなく、明らかに
          サインペンで書かれてあり、そしてその霊符は、セロテープでベッタリと貼られてあるのですが、
          上部分のテープが剥れかけ、まるで生き物のように風にヒラヒラ靡いているのでした・・・。

          「・・・商売繁盛の霊符ね・・・ でも、あの貼り方じゃ逆効果だわ・・・。」

          と、Yさんに小声で話していると、お店の人が「いらっしゃいませ」と、私達の前にどこからともなく
          ヌ〜っと現われました。(恐!)  ・・・ 岸辺四郎似のその店長さんには笑顔がありません。 
          無言でお店の中へ案内されると・・・ 立地条件も良いですし、混んでいてもおかしくない時間帯
          だというのに、人の気配を感じられないのです。 スタッフは皆、何故か黒尽くめの和風の服を
          着ていて、薄暗い店内は活気がなく、何故か異様に赤々とした照明だけが浮いて感じました。

          テーブルに案内され、私とYさんは席に着きました。 ガランとした店内は、寂しい音色のBGMが
          物悲しげに流れています。 薄暗い奥の照明からは、お店スタッフの黒いシルエットが、右往左往
          行き来して見えました。 

          「・・・何だかここ、気味が悪いわね。^^;」 と、Yさん。
          「・・・ええ、そうね・・・」 と、言いながら、またどうしても気になり、お店の奥へ目をやりました。
          ・・・相変わらず薄暗い中、黒いシルエットが右往左往・・・。

          と、 その時、 私の背後に 「ピシッ!」 「パシッ!」 という、ラップ音のようなものが聴こえました。 

          「今、変な音がしなかった?」 と、Yさん。
          「Yさんも聴こえた? 多分だけど、ラップ音かなって・・・」 と、言いかけた時でした。
          お店の奥の、スタッフ達の黒いシルエットが右往左往する中・・・ 何かが・・・ 得体の知れない
          大きな何かが・・・ こちらに迫り来る気配を感じたのです!

          ・・・何と説明して良いのかわかりませんが、とても大きく威圧的な、只ならぬ恐ろしい「気」のような
          ものが、こちらに向かって流れるようにジワジワと近寄ってくるのです! 

          これは避けなければ飲み込まれてしまう!! と感じ、私は咄嗟に流れを塞ぐものとしてバッグの
          中から速やかにコンパクトを取り出すと、開けて鏡の部分をその迫り来る流れに向けました。

          ・・・こういう時は、粗塩やレーザークリスタルよりも、鏡が有効だと、以前、霊能者の友人から
          聴いたことを思い出したのです。

          鏡は、そういった流れを跳ね返す力を持っているようです・・・

          お陰さまで、一時的ですが何とか流れを変えて避けるることができましたが、きっとあの、特異な
          ものって、もしかすると、その昔は良いものとして祀られていたのかも・・・ などと思いました。 
          辺りには神社が多いですし、お店を建てたことで何かを封じてしまい、それ故歪みを引き起こして
          しまったのかも・・・ と、勝手に色々と想像してしまいました・・・。

          良い意味でも悪い意味でも、人の介入を激しく嫌う場所って、ありますものね・・・・
          
          「・・・Yさん、別のお店へ行きましょうよ。」 と、堪らず私はYさんに提案しました。 
          私の只ならぬ様子にYさんも無言で頷き、生ビールを一杯ずつ飲むと席を立ち、また、
          霊符の貼ってあるレジへ戻ると会計を済ませました。

          店長さんは無言でレジを打ちます。
          「・・・あの・・・ 失礼とは思いますが・・・ 」
          私はどうしても店長の背後で靡く霊符について、一言伝えたく、気づけば話しかけていました。
          「後ろに貼ってあります霊符、もうちょっと上の方に貼った方が・・・」
          私の言葉にお店の人はハッとした顔をして、恐る恐る私の顔を覗き込み、
          「・・・ やっぱり・・・さっき・・・何か、感じましたか?」 と、眉間にシワを寄せ、切羽詰まった
          声で訊ねました。
          店長さんは、私の様子がとても気になったらしく、実はなかなかお客様が入ってくれないという
          悩みを持っていることを打ち明けてくださいました。
          (お店のスタッフがすぐに辞めてしまったり、幾度となく不思議な怪現象に遭遇するということも)

          私は簡単に霊符の貼り方やお店の清め方について説明しました後、早々にそのお店を
          後にしました・・・。 


                                 

            

            








                  
               












































 


                      第六十九話 〜  仏像の怪    


              あなたの家に、古い仏像はありませんか?
              
              その仏像は、入魂して頂きましたか・・・?

              そして今、何処に置いてありますか・・・・?


              去年の今頃、丁度お盆の頃の出来事です。 霊感のある友達A子から相談を持ちかけられました。

              「知り合いの家で怪現象が頻繁に起こるらしくて、話を聴いて欲しいっていうんだけど・・・
              私一人では自信がないから、マリも一緒に来てもらえないかしら?」 と。 あまり気のすすまない相談
              でしたが、話を聴くだけでも・・・と、A子と二人、その家へ向かうことになりました。

              大きな古いお屋敷でしたが、門をくぐり庭を通って玄関までは、特に何の異変も感じられませんでした。
              広々としたお庭には小さな池があり、和の風情漂う素敵なお屋敷という印象でした。

              「・・・お待ちしておりました。」

              と、中からA子に相談を持ちかけたという、年配の女性Bさんが現われました。

              客間へと案内され、あらためてご挨拶を交わしました後、Bさんは静かに語りはじめました。

              「・・・実は・・・夜になるとこの家は空気がガラッと変わるような・・・ 異変がよく起きるのです。
              私も最初は気のせいだと思っていたのですが、あちこちからガタガタと変な音が聞こえて、誰もいない
              はずの部屋から声が聴こえたり、人影が見えたりするのです。 何度かお祓いをして頂いたのですが
              一向に改善されず・・・ そんな中、夫は突然、人が変わったように暴力を振るうようになったり、先日は
              ほんの些細なことから息子と大喧嘩になって、恥ずかしい話ですが刃物沙汰にまでなってしまって・・・。 
              息子はこの家で同居していました嫁に子供を連れて実家へ帰られ、娘も先月出戻って来たのですが、
              一つ屋根の下にいる家族が和やかに会話をすることはなく、其々の部屋にこもりきりなんです。
              昔はこんな家族ではなかったはずなのに・・・ 何かにのろわれてるとしか考えられなくて。」

              Bさんの話に耳を傾けつつ、私は客間の奥にある部屋が何故かとても気になっていました。

              「・・・あの・・・ このお部屋の奥にもひとつお部屋があると思いますが・・・ そこは何方のお部屋
              なのでしょうか?」

              と、訊ねてみましたら、そこは仏間とのこと。 Bさんに案内され、仏間に入ると、仏間らしからぬ空気の
              重さに一瞬足が竦みました。
              広く大きな屋敷には不釣合いな、随分薄暗く狭い部屋で、小さな窓がひとつしかなく、仏壇がただ
              置いてあるだけの、寂れた雰囲気のお部屋でした。

              「母が生きていた頃は、この部屋も人の出入りがあって、子供達も毎朝手を合わせてから学校へ
              行ってたのですけどね・・・ この部屋も本当は、隣の部屋との仕切りがなく、もっと広かったのですが、
              母が亡くなってから夫が無理に仕切ってしまって・・・ 」 と、Bさん。

              「・・・ちょっと、マリ、あの戸棚、何か気にならない?」 と、A子がささやきました。

              仏壇のそばには古い戸棚が置いてありました。 A子も私も、客間に座っていた時から何となく
              ゾワ〜と感じていました気は、どうもその中から発せられているようでした。

              「あれは母が使っていました戸棚ですが、中にはもう何も入っていないと思います・・・」

              そう言いながらBさんがその戸棚を開けましたら・・・ 

              中から埃にまみれた仏像が3体も出てきたのです。 しかもその仏像は、何か強烈な悪念のような
              ものを大量に吸い込んでしまっているような、底知れぬ恐ろしさを感じてなりませんでした。

              「・・・多分、母が生前飾っていた仏像だと思いますが、夫が戸棚にしまったのだと思います・・・」

              と、Bさん。 

              「Bさん、多分原因はこのお部屋、特にこの仏像だと思います。」 

              と、A子は窓や扉を開け、仏間を浄化し始めたのですが、数分後、急に咳き込み、その場にしゃがみ
              込んでしまったのです。 私はすぐにA子の背中を強く叩いてA子に入り込もうとしている悪いものを
              祓いました。 仏間以外の部屋にも良からぬものがウヨウヨ潜んでいると思いましたので、各部屋を
              浄めた後、仏像は明るいうちにお寺へ持って行き、処分して頂きました。 また、私達がいなくなって
              からも、Bさんには毎日各部屋を浄めて頂くことにしました。


              ・・・お屋敷を訪問してから一年が経ちました。

              浄めさせていただいた後数ヶ月は、時折怪現象が続いたそうですが、少しずつ気にならなく
              なったようです。 浄化を試みたからなのか、それとも住んでいる方達の気の持ちようなのかは
              不明ですが、怪現象が治まる中、家族関係も少しずつ穏やかなものに変化したとのことで何よりです。

              Bさんのご主人は去年の暮れに病に倒れ、お亡くなりになったとのことでしたが、娘さんは良い
              ご縁があり再婚され、息子さんの元へはお嫁さんがお子さんを連れて戻られたそうで、今は
              息子さんご家族4人と共に、広いお屋敷で平穏に生活されているとのことです。


              仏像は、本来ありがたいもののはずですが、先ずは入魂の儀式を受けなければ、ただの置物になって
              しまうようです。 それどころか、悪いものが好んで入り込んでしまう恐れもありますし、押入れや倉庫、
              戸棚の中など悪いものが好みそうな風通しの良くない湿気のある暗いところへ置いてしまうと
              たとえ魂を入れて頂いても光を遮られてしまい、悪いものを呼んでしまうことになるのです・・・。 
              

              
あなたの家に、古い仏像はありませんか?
              
              その仏像は、入魂して頂きましたか・・・?

              そして今、何処に置いてありますか・・・・?

                   


















               
               

          






































 



                   
第七十話 〜  ルナ&ネロに纏わる不思議体験 その1

       

            
・・・その日は朝から何となくカラダがだるく、午前中、占い原稿を書き上げるとああ、もう、気力限界・・・と、
            雪崩れ込むように、ソファーへ横になり、自然と眠りに誘われました。

            それまで2匹でじゃれ合って遊んでいましたルナやネロも、私が横になるソファーの傍らへ近寄ってきて、
            ルナはソファーのすぐ下に、ネロは私のお腹の上にクルンと丸くなると、後に続いて眠ってしまったようです。

            ・・・異変に気づいたのは、それから暫くしてのことでした・・・

            最近、私の身の周りでは、人間関係ばかりでなく、霊関係でもザワザワと動きがあり、対応が大変でした。

            しっかり対応しなければ、グラス等が立て続けに割れたり、テレビや電話、パソコンなどの調子が悪くなったりと、
            周囲に被害が飛び散るのです。

            特に霊感の強いルナやネロが家に来てからというもの、強力な闇の世界からの使いのようなものに、時折邪魔を
            されるようになり、除けるのが大変でした。

            私はきっと、前世からの因縁で、何か、物凄く大きなものからの恨みをかってしまっているように思えてなりません。
            尽く、攻撃されてしまうのですが、その都度、何かに守られ助けられ、今日まで来ているように感じます。

            ・・・さて・・・ 話が飛んでしまって見え難いかもしれませんが・・・

            気づけば私は既に金縛り状態でした。
            ソファーの下では愛犬ルナが、「ウ"〜〜〜〜〜〜」と、警戒の唸り声を発しています。

            金縛り状態の身体にはゾクゾクと嫌な感じの悪寒が走ります。


            ・・・そんな中、嫌な気配がだんだん鮮明に感じ取れ・・・
            そのうちハッキリと見えるように・・・


・           ・・そう・・・ 黒尽くめの魔物が見えるのです。


            ・・・その・・・黒尽くめの恐ろしい男は、今、エレベーターに乗って、確かにこちらへと向かっています。

            真っ黒なコート、黒い短髪、黒いサングラス。青白い顔。

            怪しさを絵に描いたような不気味な姿。

            無表情な男の右手には、長く大きな棒の先に刃が光っています。


            男がエレベーターを降りました。


            こちらへとゆっくりやってきます。


            身体を動かすにも身動きがとれず、また、数珠やレーザークリスタルへも手をのばすことができず、
            私はただ、その男の様子を恐怖と共に感じるしかありませんでした。


            ルナは「キャキャキャキャキャン!!キャン!!」と、恐怖に慄き、そうしているうちに、男は玄関のドアを
            ガチャリと開けました。

            男は家に入ると私が横たわるリビングへと向かってきます。


            とうとう男はリビングのドアを開け、こちらへ近寄ってきました。

            ルナは狂ったように吠え、私は、ああ、もうダメだ・・・殺される・・・と思いながらも、魔除けの呪文を一心に
            唱えていました。

            男はソファーに横たわる私の顔を覗き込むと、躊躇いもなく右手に持つ長い凶器を思いっきり大きく振り上げ、
            私の心臓を目掛けて、一気に振り落とそうとしました・・・


            その時!!!


            それまで私の下腹部で丸くなり、グッスリ眠っていた黒猫のネロが、一気に大きな逞しい男へと変化し、
            今にも私の胸に突き刺そうとしていた男の刀を力強く取り上げると両手でバリンと圧し折ったのです!!!

            その瞬間、男は、

            
「ウアアアアァァァァ・・・・」

            と、鈍く低い気味の悪い声をあげながら、その場から消え去ったのでした・・・。


            ・・・私はただ、その、ネロの逞しい後ろ姿を、呆然と見つめていました・・・


            ・・・夢か現かわかりませんが、私は生まれてはじめて、猫が化ける姿を目の当たりにしました。


            ネロは黒髪が肩まで垂れた、浅黒い感じの体格の良い男性に化けたのでした。

            残念ながら、後姿しか見ることができませんでしたが、きっと、ネロならイケメンのはず!!!是非お顔も拝見
            したかった!!!惜しい!!!


            黒い魔物が消えた後は、す〜っと元の猫の姿に戻り、私の下腹部に落ち着くと、いつもの冷静な三白眼的
            ミステリアスな瞳をこちらに向けました。


            ・・・気づけば私の金縛りも、解けていました。


            臆病なルナは、魔物と化けネロに圧倒され、腰を抜かし、リビングの隅でグッタリヘナヘナ項垂れていました・・・。


                          

                       (生後推定三ヶ月とは思えない堂々たる風貌・・・↑)